小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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まぁ、僕が先生の世話人であると周囲に認識されていればの話ですけどね。先生に何かしらの不利益が生じる事があれば、僕が真っ先に駆けつけて解決してやりますよ!
(今度は表情に苦い笑みを浮かべ乍も、世話人は世話人と身の程は弁えているようで、相手の不利益に即座に対応出来るならそれで良いと元気良く、歯を見せ笑って。細く、長い綺麗な指が自分の髪に触れると、驚きを隠さず両眼丸く。相俟り乍、「…きっと、その青年も予想だにしていなかったでしょう。人嫌いで、気難しく、おまけにプライドも高い小説家が、こんなにも長く側に置いて、可愛がってくださるなんて。」と先程との笑いとはまた違っい、頬は朱を差して。目を伏せ、「時に、その犬が粗相をしてしまった時は、飼い主として元在るべき道に正して下さいね、″小説家″さん。」なんて予防線を匂わせ乍も、きっとこの人の近くに居る事が、僕にとって在るべき道なんだ、とそう実感させ。)さて、あらかた挨拶も済みましたし、そろそろ出ましょうか。あ、そうだ、帰りに先生のお気に入りの甘味処で手土産でも買いに行きませんか?どうしようかなぁ、この間は豆大福を食べたから…よし、今日はみたらし団子にしよう。(何時も決まって、こうした外せない所用の帰りは行きつけの甘味処に立ち寄る。ちゃっかりとご馳走になる気で、頭の中でショーケースを思い出し乍、荷物を纏めて。)
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