小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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…どうも、お世話様です。(薬を詰めてもらっている間店の主人と会話を交わし乍少しして風邪薬と熱冷ましをそれぞれ1週間分ほど用意して貰うとおまけにと喉飴も袋に入れて貰い助かりましたと腰を上げて。頭を下げて店を出るとまた傘を差して薬の入った袋を手に家へと戻って行き。雨が少し強まってきた頃傘をたたみ静かに戸を閉めるとそのまま台所へと向かい、ちょうど冷めて温くなった水を湯呑みに注ぎ薬と一緒に盆に乗せて相手の元へと運んで。襖を開けると相手は眠っているようで、起こさないようにそっと側に腰掛けると脇に盆を置き心配そうな視線を向けつつ少し汗ばんでいる相手の髪を優しく撫ぜて。昨日の事を後悔するばかりで、誰にともなく呟くようにそう謝罪の言葉を。)…悪かったね、お前さんをこんなに苦しめる事になっちまうなんて…
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