小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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…ちょっと待ってな、(しばらく己の掌で相手の額を冷やしていたもののそう言うと立ち上がり部屋を出て行き。薬缶を火にかけて湯を沸かしている間に桶に水を張り氷と手拭いをその中に浸しつつ、戸棚へと向かい中を探ったものの生憎風邪薬は切らしてしまっているようで。一先ず沸騰したお湯を少し冷まして湯呑みに注ぎ、桶と一緒に持ちつ相手の部屋へと戻ると静かに襖を閉めて。普段家の事は相手に任せっきりではあるが相手が来るまでは長く一人で暮らしていた訳で、家事は嫌いでこそあれ苦手という訳ではないらしい。相手の身体を一度起こして白湯の入った湯呑みをを渡し、相手がそれに口を付けている間に冷たい水へと指先を浸して濡れた手拭いを軽く絞りつつ相手に視線を向けて。)──ほら。飲んで少し喉が潤ったら大人しく寝ておいで、薬と食事は後で持ってきてやるから。
いえいえ、お忙しい中お相手いただき嬉しい限りです。お気になさらず!
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