小説家 2018-11-29 01:25:00 |
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当たり前でしょう、先生の晴れ舞台を僕が見届けないで、誰が見届けるんですか。なんて、新聞社が偏屈に書き替えた記事を出そう物なら、すぐにでも抗議が出来るように、牽制の意味も込めたつもりです。
物好きと言うと、ちょうど6年程前でしょうか。ある小説家の元に、1人の青年が訪ね世話役を志願したそうで。小説家は何度も断りを入れたが、青年は執拗に何年も戸を叩き続けた、…根負けしたのか、はたまた一時の迷いだったのか。側から見たら、ミステリー小説の様な、不思議な青年を、世話役として受け入れた小説家も居るみたいですよ。
(物好き、と言えばと人差し指を頬に充て乍、とある小話とまではいかない小言を1つ述べる。6年前も、まだ肌寒さが残る季節だった。それから春夏秋冬と季節をいくつ超えただろうか、客観的に見たら不気味とも言える状況を先生はどのように感じ、受け入れてくれたのだろうかと内心、苦笑いさえ溢れそうになる。そう大事にする必要が無いという相手なりの思慮に、「そう言うと思いました。先生は、慎ましく謙虚な性格だと、前向きに受け取っておきます。」と。相手の性格は、多角的に見ると魅力的な面ばかりだと、半ば盲目気味になる所は直すべき所、だと分かっておきながらもまた新たな一面を知れたようで、頬を緩めながら笑う。目前、慣れた手付きで煙草に火を付ける姿、「…遠回しに、身体を案じたつもりだったんですよ。煙草は、程々にしておいて下さいね。」と指先でライターを弄びつつ、そう伝えて。)
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