花街に咲く（〆）

名前／奥村鳩子

年齢／19

容姿／手入れされた黒髪を腰まで伸ばしており、普段は高い位置で無造作に結っている。瞳の色も黒と生粋の日本人。末広の二重に通った鼻筋と全体的に整っている顔立ちだが、特段見目麗しいという程ではない。身長は160cmと平均的。座敷に呼ばれた際には丸髷仕事で使う着物は上品な薄紅色を基調にされており、白い糸で縫われた蓮が辺りに散りばめられている。帯は若草色。普段は良くも悪くも一般人だが、一度舞台に上がってしまえば緊張感を纏った芸者の顔を見せる。プライベートでは置屋から渡された落ち着いた色の和服に袖を通している。

性格／真面目でありながら天真爛漫。義理堅く情が深い根っからの善人気質。それでいながら意外と現実主義者。芸妓としては一人前であり、裏方から踊りまでそつなくこなせる為重宝されている。しかし器用貧乏な一面もあり、何でもこなせる代わりに一番になれるほどの実力がある芸がない。強いて言うなら踊りは充分渡り合えるが、やはり経験を積んだ一流の芸妓には劣る。元々は士族の裕福な家庭出身であったが、家運が傾き家族の負担を減らす為に芸の世界へ足を踏み入れた。家の事を鼻にかける事もせず、知識を不用意に見せびらかしたりする事もしない。物心ついた時から文学を好んでおり、何かあると部屋に籠ってはページを捲る。国内は勿論、海外の本も取り揃えており本棚には常に敷き詰められている。また、無意識のうちに周りを観察する癖があり人の仕草の変化や、感情やなどをある程度予想する事に長けている。

備考／人の良さから他者にいい様に扱われる事が多く、本人もそれに甘んじて見逃している為増長させる事が多い。出生からか遊郭に引き取られた当初は色眼鏡で見られる事も多かったが、真剣に打ち込む事により今では立派な一人前の芸妓として接して貰っている。恋愛感情については幼い頃近所に住むお兄さんに一度抱いたのみ。


(/大口を叩いておきながら遅れての提出となってしまい大変申し訳ございません。世界観に関しては提示していただいた中で、当初の予定である戦後辺りをイメージして作成させていただきました。もしも不透明だったり世界観にそぐわない箇所などございましたら遠慮なく申し付けくださいませ。)