夢の世界の航海日誌《“ファンジー、戦闘、恋愛》

>シノ

レグアール？お前こそなんでここに…いや、今回は好都合か。
親とはぐれたらしいんだが、俺が怖がらせちまった。
悪いがお前が相手してくれ。

(先行隊か船の運搬係か、どちらにしろここが持ち場ではない部下の登場に叱責を口にしかけるも、もはやお手上げに近かった状況を打破できる相手に、今回だけはお目こぼししてやるかと頭を横に降り。未だしゃくり上げている子供を視線で指して状況を説明すると、自分は立ち上がって子供の前を譲り。)

(/はじめまして。中将のシリウス・クルマンの中の者です。ステキな娘さんに絡んでいただいて嬉しいです。向こう見ずだけれど真っ直ぐで昔の自分を見るような娘さんに、シリウスがどう影響されるのかとても楽しみにしております。これからよろしくお願いいたします！)


>レグルス

ああ、上司の顔色伺いが得意になった。

(大人しく座ったところを見ると、相手は偵察中は先制攻撃許可が下りないことを覚えていたのだろう。とはいえ、レグルスが居た頃のシリウスならそんな命令は聞きやしなかったのだから少々甘い、と口に出さずに批評する…攻撃許可がない状態で海賊を呼び寄せる自分も大概だが、と自虐も忘れずに。
相手のたわいのない投げかけへの返答にもそれを滲ませながら、足を組み直し。

『お前こそ、噂はよく耳にするぞ。
ここの夢宝も狙ってるのか？』

海軍を裏切った目の前の男と、昔のままに会話できている不思議な状況に、かつての目の前しか見えていない未熟な自分が顔を出してしまったのかもしれない。
探りと言うにはかなりストレートすぎる問が口から滑り落ちたことに自分で驚きながら、口にコーヒーのカップを運んでその縁から目だけをレグルスに向け。)

(/協力とは熱い展開ですね！とても楽しみです。
そこで質問なのですが、この世界の物語は本来の道筋を行動次第で書き換えられて、2人はこの世界のハッピーエンドを目指すという認識であっておりますでしょうか…？)


>佳玖

…カキュー・ツキミヤだったな。所有夢宝は月の光。

( 怒鳴り声に ___中”将“な、と口には出さずツッコミながら振り返ると、母親の元に駆け出す子供が蹴飛ばした砂利を、しゃがんだままの顔に浴びる。…なんだ、今日は厄日か、とゲンナリした気持ちは隠して立ち上がると、怪しいものではないことを母親に弁明を。再会を喜んでいる親子から一歩引いて、沈鬱な表情を浮かべる少女に平坦な事務的な声で確認を取り。
徐に誰かを探すような視線を周りにぐるりと飛ばすと、海賊の自覚も危機感もまるでない少女の瞳に嘘も見すかすような鋭い視線を向けて。

『あいつ…レグルス・ディークは一緒じゃないのか？』)