山姥切長義、 2018-11-10 20:30:21 |
通報 |
…この中庭は誰かが手入れをしていたりするのかな。景観を乱さない様に綺麗に植えられているし、落ち着ける空間だ。
(此方が視線を送ると同時に柱の影に隠れていった姿を見てしまうと己に似た姿で情けない行動を取るのは辞めて貰いたい、と言いたげに溜め息を漏らし、続けて慌てた様子で中庭へ降りてきた彼の口元が仄かに緩んでいた事に気が付きながらも敢えて見て見ぬふりを決め込むと視線を彼から木々に移していき。彼の説明に今度は素直に耳を傾けていけば傍らに生えていた金木犀を眺める様に身を屈めつつ素直に感動した様子で何度も頷き、そっと彼に顔を向けると“…そう思っていたのは俺だけじゃなかった様だけど。偽物の割りには見る目があるんだな”何て嫌味混じりではあるものの小声で褒める旨の言葉を紡ぎ、)
トピック検索 |