. 写し と 本歌 / 〆 .

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山姥切長義、  2018-11-10 20:30:21 
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…俺の偽物くん待ち。










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  • No.15 by 山姥切長義、  2018-11-11 18:07:35 








またお前か、…余程、暇なのか、本歌である俺が気になって仕方がないのか一体、何方なのかな。
(此処は中々に植物や見える空も美しくて立ち寄った人間を飽きさせない作りになっている、何て興味深そうに辺りを見渡していた際の事、聞こえてきた驚愕を滲ませた様な声に、声の主がいるであろう方向へと顔を向けては先程、己が逢いたくないと考えていた人物の姿がある事に目を微かに見開き。何も言わずにおろおろ、と困った様子でいる彼に呆れた様な表情を浮かべては上記の後に“…仮にも俺の姿形を模した偽物なのだから立ち居振舞いには気を付けてくれないか”何て窘め、不機嫌そうに腕を組んでいき。)




  • No.16 by 山姥切国広  2018-11-11 18:26:19 





…そっ、それは…その、あんたの事が気になるのは確かだ、が…あんたの気に障る事をしてしまったのなら謝る。…すまない。
(”偽物”と言われても今の己はそれどころではないらしく彼の今の表情に申し訳なさそうな表情を浮かべては頭を下げ。彼の事を少しでも分かればいいと思っていたのにもかかわらずどう接していいかわからず彼の言う通り気になって仕方がないのは確かで)



  • No.17 by 山姥切長義、  2018-11-11 18:43:01 







別に、…お前が山姥切の名前を語ってる事以上に気に障る事なんて殆どないね。
(如何にも申し訳なさそうな態度で頭を下げた彼の姿に眉を顰めていくと胸の前で組んでいた腕を静かに下ろし、彼の続けていく言葉に す、と彼から視線を外していけば独りでに囁く様な声色で ぽつり、と小さく個人的な考えを述懐していき。然し直ぐに彼の方に視線を戻していけば“…取り敢えずお前みたいな辛気臭いのが そんな所で突っ立っていても邪魔だろうし、此方に来たら如何かな”何て愛想のない言葉を告げると中庭に降りてくる様に指示をしたり、)





  • No.18 by 山姥切国広  2018-11-11 19:16:37 





…?
(ふと、何やら小さなぼやきが聞こえたような気がしたが、それは殆ど聞こえないまま首を傾げ不思議そうに彼の顔をじぃと見詰めて。此方へと視線を向けられては慌てて視線を逸らし柱に隠れたままで居ればその彼からの指示に目を見開くもそれ故に何処か嬉しい気持ちが湧き出てしまうと、布越し乍笑みを浮かべて。慌ててそこから出ていき中庭へ降りてゆき一つ隙間を空け彼の隣へ)…ここ、いいだろ。季節によって風景が変わるんだ。(中庭の先に金木犀や紅葉、秋に関するものばかり呟くようにその風景を眺めて)


  • No.19 by 山姥切長義、  2018-11-11 19:55:55 










…この中庭は誰かが手入れをしていたりするのかな。景観を乱さない様に綺麗に植えられているし、落ち着ける空間だ。
(此方が視線を送ると同時に柱の影に隠れていった姿を見てしまうと己に似た姿で情けない行動を取るのは辞めて貰いたい、と言いたげに溜め息を漏らし、続けて慌てた様子で中庭へ降りてきた彼の口元が仄かに緩んでいた事に気が付きながらも敢えて見て見ぬふりを決め込むと視線を彼から木々に移していき。彼の説明に今度は素直に耳を傾けていけば傍らに生えていた金木犀を眺める様に身を屈めつつ素直に感動した様子で何度も頷き、そっと彼に顔を向けると“…そう思っていたのは俺だけじゃなかった様だけど。偽物の割りには見る目があるんだな”何て嫌味混じりではあるものの小声で褒める旨の言葉を紡ぎ、)








  • No.20 by 山姥切国広  2018-11-11 20:24:01 





…褒めているのか貶しているのか何方なんだあんたは…まあ、褒め言葉だと受け取っておこう。
(もしかすれば彼は素直に言葉が出ないだけなのかもしれないと、一つ自分での解釈ながらも彼の事が少なからず見つけ出しては隠れててくす、と小さく笑ってみたり。気を取り直して上を見上げてみると、そこには赤や黄といった綺麗に染まり美しく色づいた木々を眺めてほんわかと和みつつ)嗚呼。…大体は長谷部が手入れをしている。たまに主も、な。





  • No.21 by 山姥切長義、  2018-11-11 20:48:36 








…褒めてやったんだからもう少し喜んだら如何かな。…君みたいな偽物は、どうせ誰かに褒められた事なんて無いんだろうから。
(彼の返答に隠す事もせずに不快感を露にした様な表情を浮かべていくと ふん、と鼻を鳴らしながら反射的に彼の方から顔を背けていき、貴重な体験をさせてやったのだから感謝をしてほしい、何て至極上から目線で言葉を発すると肩を竦めて。金木犀から紅葉に目を移動させていけば“…成る程、…長谷部か、覚えておこう。逢う機会があれば直接本人に伝えたい、”と顎に手を宛ながら独りでに彼是と思慮を巡らせ。其処でふと疑問が沸き起これば屈めていた姿勢を元に戻しつつ、)
…偽物くんは近似以外に役割は与えられていないのか ?








  • No.22 by 山姥切国広  2018-11-12 19:30:23 





俺か?近侍以外なら内番や手合わせはしているぞ。
(彼からこうも不器用乍褒められたことさえなんとも貴重なのと、不思議な感覚にどう表情に出せばいいかわからずつい口に出た言葉が彼を不愉快にさせてしまった様で、” すまない。あんたが俺を褒めるなんて思いもしなかったんだ。…ありがとう。 ”と苦笑いを浮かべそう謝罪の言葉を述べるもそれと同時に感謝の言葉も添え。きょとり、間抜け面を浮かべ近侍以外の役割を淡々と答えて)



  • No.23 by 山姥切長義、  2018-11-12 20:17:45 








…そうかい、お前と当たらない様に願っておくよ。偽物くんの相手なんて真っ平御免だからね。
(投げ掛けた問いに二・三度納得した様子で何度か首を縦に振って見せると出来る事なら些細な事からでも彼と接触する機会を減らしておきたい、という考えから緩りと首を傾けつつ素直な気持ちを滔々と吐き出していき。然し先程続けられた苦笑混じりの言葉に対しては誤解を解く為にも幾つか言葉を掛けようと微かに口を開いて、真っ直ぐに彼を見据えていけば“…あんな皮肉に対して礼を言うなんて目出度い奴だな。俺が手放しにお前を褒める訳ない、…所詮は写し、本歌の俺には敵わないよ”何て胸の前で腕を組んだ後に吐き捨てる様な口調で言葉を紡ぎ、彼をじとりと睨み付けたり、)










  • No.24 by 山姥切国広  2018-11-12 21:00:06 






……それはそうかもしれない。実際にあんたを元にした写しだからな。けれど、写しとか本歌がどうとか俺は関係ないと思う。俺は俺で写しにしかできないことも出来ることやあんたはあんたで本歌でしかできないことや出来ることだってある。…だから、敵わないのは仕方のないことだ。
(睨み返されても逸らすことなく真っすぐ彼の目を見つめ返し吐き捨てる様な口調でさえ言い返してはその場から腰を上げチラリ彼の方へ視線を向け” 俺は…あんたは嫌だろうが、共に内番や手合わせをしたいと思っている。 ”相当自身の事を毛嫌いしているのは分かっていても彼と少しでもいいから仲良くできたらいいのにと願うばかりで)



  • No.25 by 山姥切長義、  2018-11-12 21:26:29 








…写しにしか出来ない事なんて有る様には思えないな。偽物の癖にそうやって偉そうに俺に説教垂れるのも気に食わない。
(此方を真っ直ぐに見据えてくる彼の視線に眉を顰めていくと何故、俺がこんな奴の言葉を素直に聞かなければならないんだ、と腑に落ちていない様な不愉快さを全面に押し出した様な態度で矢継ぎ早に言葉を連ねていき、“…俺が居なければお前だって作られなかったくせに”何て つい口を衝いて出た言葉に視線を外すと拳を握り締めて。次いで続けられた言葉に仄かに瞳を見開かせると“…ふん、偽物なんかに割いていられる時間は俺にはない。そんなに内番や手合わせがしたいのなら他の刀に頼むと善い”何て突っ慳貪な言葉ばかりを彼に投げて、)








  • No.26 by 山姥切国広  2018-11-13 04:53:20 






そ、そんなつもりは…、
(己の言葉で彼自身に不愉快な思いをさせてしまった様で思わず口籠ってしまうもののその次いで出た言葉を耳にしてしまえば、徐に目を見開くがすっと目を細め何処か悲し気な表情を浮かべ何も言わずただ彼を見詰め。” …他の刀ではなくあんたとしたいんだ。何故そこまで俺を避けるんだ。 ”次いで出る言葉が何処となく棘のあるものばかりなのが気になりついそう問いかけては)



  • No.27 by 山姥切長義、  2018-11-13 15:42:41 








…何だい、その顔は。俺は謝らないよ、何も間違った事は言っていないからね。
(口籠っていた彼の表情が先程とは打って変わって何処か悲しみを湛えた様な表情へと移り変わっていく現状に目敏く気が付いてしまうと流石に吐いた言葉は消せないと半ば自棄に更に追い討ちをかける様に早口で上記を連ね、此方を見詰める彼の視線を受け入れる様に見詰め返していたが決まりの悪そうな面持ちで ふい、と顔を背けていき。彼からの問い掛けに呆れた様な大きな溜め息を口から吐き出していけば“…それこそお前が俺に拘る意味も解らない。俺がお前を避ける理由なんて たった一つだ、嫌悪している、それ以上も以下もない”と断言した後で ふん、と鼻を鳴らす様に軽蔑を表情に滲ませたり、)







  • No.28 by 山姥切国広  2018-11-13 17:00:44 






……あんた…そんなこと言えば自分で自分の事を追い詰めている事、分かっているのか。
(そのように淡々と言葉を繋ぐ彼自身の事が気掛かりで仕方がなく表情はそのままそう静かに言い放ち自分を苦しめる方向へ行かないでほしいのに何故そうやって捨て鉢気味に言いのけてしまう彼から視線を逸らされては未だずっと視線を向け。” …それは俺が写しだからか?俺は…俺はただあんたと親しくなりたいだけで…、写しや本科など関係なく普通の関係になりたいだけだ。 ”と自分なりの言葉を見つけそう彼に伝わるかどうかは分からないが、想いが届けばいいと思いそう伝えて)



  • No.29 by 山姥切長義、  2018-11-15 01:19:32 






何の事だか俺には解らないかな、抑も偽物の吐く言葉を理解する気なんて微塵も持ち合わせていないよ。
(自分とは対照的に落ち着いた様子で言葉を続ける彼に仕方無さそうに視線を戻していけば彼の指摘にも惚けた様子で肩を竦め、追い詰めるも何も此方としては彼へ己と相手の差を明確に示すための言葉しか吐いていない心算だが、何て彼の言葉を鼻で笑いながら確りとした口調で先に上記のみを彼に伝えていき。彼の言葉に一応は耳を傾けていくも“…俺は親しくなる事なんて端から期待していない、本歌と偽物が仲良しこよし だなんて可笑しな話だ。”と彼の告げた願望に理解し兼ねると言った調子で早々に首を振り、此処まで邪険にされているのにめげない相手には眉を寄せるばかりで、)





  • No.30 by 山姥切国広  2018-11-15 17:38:07 





俺は…期待している。あんたに邪険されようが何をされようがそのつもりだ。…もしかすれば主はその期待を込めて俺にあんたを迎えに行かせたのだと思う。
(なんて後に言った言葉は自身の理屈にしか過ぎないが、もしそうなら世話係を主から任されたのもその理由があってか将又審神者の単なる気まぐれなのか――それは分からないが任されたのなら果たすべくそれに彼の事を知りたいというのは本当の事。少しずつでも気を許してくれればそれでいいと淡い期待を込めて。不意に向こうから刀の気配を感じ取れば其方へ振り返って見遣ると、内容はと言えば彼の歓迎会という名の宴をするらしくもうすぐに用意ができるから大広間へと迎えとのこと。それを聞いては横に居る彼へ声を掛けて)



  • No.31 by 山姥切長義、  2018-11-15 20:47:41 







偽物君は随分と目出度い頭をしているようだから教えてあげるよ。…本歌と偽物が解り合える事など有るものか、俺はお前を認める気なんて一切無いからな、
(彼を拒絶しようとする己とは対照的に何方かと言えば寄り添う意思の見える言葉ばかりを紡いでいく彼に心底苛立った様な、穏やかではない感情を雰囲気に滲ませていくと更に表情を険しくさせていくばかりでいて、彼の言葉の通りなのだとしたら此処の主は気が触れているとしか思えない、何て少しばかり失礼なことを考えつつ びし、と彼を指差し確りとした口振りでそう宣言していき。そんな矢先に察した気配に直ぐに口を噤んでいけば別の刀の告げていく言葉の数々に耳を傾け、彼と二人きりでないのなら何でも善い、何て心の内で毒づいていくと“…別件が入った様だから、今回は此処等で終わりにしようかな、”何て別の刀の目を気にしてか比較的穏やかに言葉を告げた後、大広間へと向かう様に中庭から移動したり、)







  • No.32 by 山姥切国広  2018-11-16 19:53:32 





(此方も釣られ軽く返事をしたならば中庭を抜け廊下から出ていくと大広間へと続く廊下へと歩を進めていき。彼の言葉が今でも脳内に残っているのかそれが耳から離れず悶々と悩みに悩み布を深々く被って前を向かずに歩いていては前を歩いていた彼にどん、とぶつかってしまい。慌てた様子で顔を上げては” す、すまない。 ”と謝ると彼の横を通り抜け大広間へと向かって)



  • No.33 by 山姥切長義、  2018-11-16 20:32:31 







…っ、痛いな、何だよ。…あ、…おい ! 逃げる何て如何かしてるんじゃないのかな。
(大広間へと向かっていた道中に何故か背後から衝突された様な衝撃を受けると思わず前に数歩ほど歩みを進め、半ば睨み付ける様にして背後に居るであろう彼に視線を移しては何処か苛立たしげに文句を吐き捨てていくのだが謝るばかりで そそくさと己の横を素通りした彼には悪態を吐き。謝罪一つで済む訳がないと彼の後を追いながら確りと大広間への道を辿っては流石に此処で揉め事を起こすと面倒になりそうだ、何て考えつつ彼の背中を絶えず睨み付け、結果として大広間へと辿り着いてしまうと纏っていた不機嫌そうな態度を努めて消しながら彼より先に入ろうと相手を押し退けた後に襖に手を掛けたり。)



  • No.34 by 山姥切国広  2018-11-18 10:39:43 





ッ、……!
(大広間へ着くな否や色んな刀達が此方へと視線を向け待っていました、と言わんばかりにわあと盛り上がる刀達。中へ入れば所々に飾りつけや豪勢な食事やもう既に酒を飲みかわし酔う刀達も居れば歓迎の意を表しある刀の一人が彼の腕を掴み席へと促し、席に座らせると盃に酒を盛ってはぐい、といけと言わんばかりに視線を送り。此方はというと大きい方の兄弟の方へ足を進め隣へ座りその様子を眺めており)


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