. 写し と 本歌 ／ 〆 .

(/ 部屋は建てておきましたのでお気付き次第､声を掛けて下さい｡ それまで待機しています｡)

（/参加許可していただきありがとうございます!彼方の募集版にて声掛けをした者でございます。早速なのですが、シチュはどういたしましょう…?特命である聚楽第を無事に終えこの本丸へやってきた貴方様を此方の山姥切が本丸内を案内するところから…か、と思っているのですが主様の意見もお聞きしたくて…）

(/シチュに関しては丁度､自分も同じ事を考えていたので善かったです ! 未々出来立ての二人組ですし､長義くんが来たばかりの方が話も進めやすいのでそれが一番ベストかと思われます｡此方の口調が未だ手探り状態なので所々､違和のあるものになってしまうかもしれませんが極力､似せられる様に努めますね ! )

（/良かったです…!それではそのシチュで進めて頂きますね。いえいえ、お気になさらないでください。此方は長義くんとお話できて嬉しいのですから楽しく物語を進めていけばなあと思っています。申し訳ないのですが、主様の方から絡み文をお願いしても宜しいでしょうか…?）

此処か､…あの時の様に期待通りだと善いのだが｡
(政府から言い渡されていた役職を終えた際に行く様に､と指示を受けた本丸へと辿り着けば扉を潜りながら誰に言うでもない独り言を ぽつり､と独りでに吐き出していき｡一つ気掛かりなのはこの本丸には自分の写しである彼が居ることだ､何て眉を顰めていくと先ずは主である人物に逢わなければ､と辺りをきょろきょろ､と忙しなく見渡しつつ想像していたよりも広く大きい建物の外観には少しだけ困った様子で首を捻ったり､)



(/絡み文の件､了解いたしました｡先ずは長義くんが本丸に訪れた所から始めてみたのですがこんな感じで善かったでしょうか ? 表現について解りにくい部分があれば幾らでも書き直すので仰って下さい｡…特に文やシチュに関して問題がなければ このまま本体は一旦､消えようと思います｡)

――…あんたか。近侍である俺が主に頼まれた。この本丸を案内せよ、と
（この本丸へある刀がやってくるから案内を頼みますよ――そう審神者に頼まれ自室から出て静かに襖を閉め深々と溜息を吐き。その刀が自身とは違い本歌である彼であることは何となしに理解してしまう事によって気まずいのやら会いにくいというのか。何故自身に案内を頼むのか審神者の考えですらわからないままその場を後にし玄関先まで歩みを進め戸を開けて見るや彼の姿が目に入り。徐々に目を見開くも同様を隠すべく一度深呼吸を繰り返し平常心を保つと上記を述べて）


（/大丈夫です。分かりやすい絡み文をありがとうございます!此方も表現や文がおかしい所があれば書き直しますので指摘していただければと思います。もしなければこのまま本体は引こうと思います。）

…よりにもよって偽物くんに案内させるなんて何を考えてるんだか｡ …悪いけど俺が此処に来た以上､お前に“山姥切”を名乗らせる気は無いからな｡
(開かれた扉から姿を表した人物の姿に解りやすい程に不快感を全面的に表していくと何故よりにもよって案内役が彼なんだ､と吐き捨てたい衝動を抑えつつ此方も努めて平常心を装っていき｡彼の述べていく言葉の内容に大きな溜め息を吐き出しては これなら他の刀に案内された方が何倍もマシだった､何て考えるなり彼の横を素通りして本丸内に上がりながら愛想の欠片もない言葉ばかりを彼に投げて｡)




(/此方も何の問題もないので大丈夫ですよ ! お互いに何も無さそうなので此方も本体を引っ込めようと思います｡後日含めて何かあった場合は本体の方を呼んでくだされば､と思います｡…それでは｡)

……写しは偽物とは違う。
（彼こそ”山姥切”の本歌なのだからここまで言われてしまう事自体分かっていた筈なのに、出端から視野の中で捉えた彼の表情、そして棘のある言葉に言い返す言葉はただ写しとは偽物なんかじゃない、と彼に聞こえない程呟きつつ布を深々と被り。何事もなかったようにくるり体の向きを変え主に命令されたことは達成すべく彼の元へ近寄り）…案内する。そら、来い。

…この本丸だって他に刀くらい居るだろうに｡近侍だか何だか知らないけどお前の手なんか借りたくないな､
(此方へと近寄ってきた彼の姿に あまり善いとは言えない機嫌と物々しい雰囲気をその身に纏っていけば あくまで此方としては一緒に歩く気はない､といった気持ちを表す様に上記を吐き捨てつつ彼を待つ事もせずに闇雲な方向へと歩き始めて｡とは言え､本丸内の構造など知るわけもなく､途中で動かしていた足を止めると くるり､と彼の方を向き直りながら“…仕方無い､癪だけど偽物くんが如何しても案内したい様だからお前に任せるよ”何て肩を竦め､早く案内しろと言わんばかりに緩りと首を傾けたり､)

…悪かったな。俺なんかで、主が俺を指名したのだから仕方ないだろう。
（出来る限り彼との視線を合わせまいと布は顔を覆い被さる様に深くしても雰囲気からじわじわと読み取れてしまい。だが、ここで身を引くわけにもいかず諦めたように彼の隣を素通りし顔だけ其方へ向かせ声音はと言えば、不機嫌丸出しに言い返してはさっさと前を歩き始め本丸内を案内し始め。説明をしていくたびに廊下ですれ違う刀との会話をしたり、行く先に厨や大広間、畑、馬小屋等丁寧に説明をした後は、審神者に言われた彼の自室へと案内し終え）――これで以上だ。あんたの自室だから好きに使うといい。何かわからない所があるなら俺に…と言っても名のある名刀の方がいいんだろうがな。そいつらに聞けばいい。

まあ､善いよ｡…君は身の程を弁えている様だから｡
(此方へと向けられた顔の殆どを隠している布の存在に双眸を細めながら ふ､と微かな笑みを浮かばせていくと偽物としての自覚は有るようだ､何て些か失礼な考えを脳内に浮かべながら不機嫌そうに返ってきた言葉に対しても何処か高圧的な態度で返答していき｡前を歩く彼との間に一人分の空間を開けていくと時折､擦れ違う刀達には何とも にこやかな調子で挨拶を告げ､彼の説明を話し半分に聞き流しつつも大体の構造を頭に叩き込むなり最後に通された自室を覗き込み､彼の方へ ちらり､と一瞥する様な視線を投げると“…お前の部屋は何処にある ? ”と極力､遭遇しないためにも彼の部屋の位置を問い掛けていき､)

…さあな。後は寝るなりなんなりすればいい。此れで俺は失礼する。
（いつかは分かってしまうことなのだが、敢えて彼に自身の部屋の事を話さずにす、と目を細め自嘲気味に笑ってそう返しぺこり会釈してからその場を後にし審神者の待つ自室へと足を運び。そこへ着けば一通りの事を審神者へ話すも、自身ですら納得できなかった案内係の事を聞こうと口を開くものの次に来たある刀に話を遮られ口籠ってしまい。審神者に指摘されるも”なんでもない”と首を左右に振り素早く立ち去りこの後何をしようかと考えており）

…何なんだよ､あの態度｡…くそっ､
(此方の問い掛けに対して大した意味も持たない受け流す様な言葉を返してきた彼の態度に何処か苛々とした調子で眉を顰めていくなり ぎり､と人知れず奥歯を噛み締め｡会釈をするなり早々に目の前から消えた人物へと沸々と溜まっていく形容し難い感情をそのままに吐き捨てては くしゃり､と髪を掻き乱すかの様に頭に手を触れさせ､相手に善い様に踊らされている様にも感じられる現状にこれでは善くない､何て込み上げてくる感情を掻き消すべく ふるふる､と首を振っては心を落ち着かせるために此処に来る途中で見掛けた中庭へと早足で向かっていき､)

（今日は非番である故かすることもなく途方にくれていれば、不意に自身でもお気に入りである中庭へ足を運ぼうか、とそこへゆったりとした動作で進めていき。するとそこにはある一振りとばったり出会ってしまい思わず驚いたように声を漏らし数歩後退るも彼を見るな否や視線を彷徨わせ何を話しかければいいかわからずオロオロし始めて）

またお前か､…余程､暇なのか､本歌である俺が気になって仕方がないのか一体､何方なのかな｡
(此処は中々に植物や見える空も美しくて立ち寄った人間を飽きさせない作りになっている､何て興味深そうに辺りを見渡していた際の事､聞こえてきた驚愕を滲ませた様な声に､声の主がいるであろう方向へと顔を向けては先程､己が逢いたくないと考えていた人物の姿がある事に目を微かに見開き｡何も言わずにおろおろ､と困った様子でいる彼に呆れた様な表情を浮かべては上記の後に“…仮にも俺の姿形を模した偽物なのだから立ち居振舞いには気を付けてくれないか”何て窘め､不機嫌そうに腕を組んでいき｡)

…そっ、それは…その、あんたの事が気になるのは確かだ、が…あんたの気に障る事をしてしまったのなら謝る。…すまない。
（”偽物”と言われても今の己はそれどころではないらしく彼の今の表情に申し訳なさそうな表情を浮かべては頭を下げ。彼の事を少しでも分かればいいと思っていたのにもかかわらずどう接していいかわからず彼の言う通り気になって仕方がないのは確かで）

別に､…お前が山姥切の名前を語ってる事以上に気に障る事なんて殆どないね｡
(如何にも申し訳なさそうな態度で頭を下げた彼の姿に眉を顰めていくと胸の前で組んでいた腕を静かに下ろし､彼の続けていく言葉に す､と彼から視線を外していけば独りでに囁く様な声色で ぽつり､と小さく個人的な考えを述懐していき｡然し直ぐに彼の方に視線を戻していけば“…取り敢えずお前みたいな辛気臭いのが そんな所で突っ立っていても邪魔だろうし､此方に来たら如何かな”何て愛想のない言葉を告げると中庭に降りてくる様に指示をしたり､)

…?
（ふと、何やら小さなぼやきが聞こえたような気がしたが、それは殆ど聞こえないまま首を傾げ不思議そうに彼の顔をじぃと見詰めて。此方へと視線を向けられては慌てて視線を逸らし柱に隠れたままで居ればその彼からの指示に目を見開くもそれ故に何処か嬉しい気持ちが湧き出てしまうと、布越し乍笑みを浮かべて。慌ててそこから出ていき中庭へ降りてゆき一つ隙間を空け彼の隣へ）…ここ、いいだろ。季節によって風景が変わるんだ。（中庭の先に金木犀や紅葉、秋に関するものばかり呟くようにその風景を眺めて）

…この中庭は誰かが手入れをしていたりするのかな｡景観を乱さない様に綺麗に植えられているし､落ち着ける空間だ｡
(此方が視線を送ると同時に柱の影に隠れていった姿を見てしまうと己に似た姿で情けない行動を取るのは辞めて貰いたい､と言いたげに溜め息を漏らし､続けて慌てた様子で中庭へ降りてきた彼の口元が仄かに緩んでいた事に気が付きながらも敢えて見て見ぬふりを決め込むと視線を彼から木々に移していき｡彼の説明に今度は素直に耳を傾けていけば傍らに生えていた金木犀を眺める様に身を屈めつつ素直に感動した様子で何度も頷き､そっと彼に顔を向けると“…そう思っていたのは俺だけじゃなかった様だけど｡偽物の割りには見る目があるんだな”何て嫌味混じりではあるものの小声で褒める旨の言葉を紡ぎ､)

…褒めているのか貶しているのか何方なんだあんたは…まあ、褒め言葉だと受け取っておこう。
（もしかすれば彼は素直に言葉が出ないだけなのかもしれないと、一つ自分での解釈ながらも彼の事が少なからず見つけ出しては隠れててくす、と小さく笑ってみたり。気を取り直して上を見上げてみると、そこには赤や黄といった綺麗に染まり美しく色づいた木々を眺めてほんわかと和みつつ）嗚呼。…大体は長谷部が手入れをしている。たまに主も、な。