○ この想いは / ひぼ ◆

き、清光...！違う、本当に謝らなきゃいけないのは僕の方だ！ごめん....！僕はお前と出会った日からずっと、あいつだと思っていたんだ。...ううん、疑っていた。そいつは仲間が居ても容赦なく場所を捨てているようだったから此処もいずれは捨てられるだろうって。上下の空白の数、話し方、ろるが酷く似ていても同じ奴とは限らないって、分かっていた筈なんだけどな。あの時の僕は感情のままに動いてしまった。...一度冷静になって考えを改めるべきだったよ。

先入観に惑わされて酷い言葉ばかり並べてごめん。有りもしない罪を勝手に着せた挙句に、清光を深く傷付けてしまった。遊戯の話も僕から振ればよかった。その他の話も、たくさん。もしもその手の話題が苦手だったらどうしようって、思い止まらなければ...。

お前の返事一つで気持ちが舞い上がるくらい、気付けば夢中になっていた。...大好きって言葉じゃ収まりきれない程に。疑いを掛けていたのは事実だけど、この気持ちも本当だ。だから僕からは縁を切りたくない、離したくもない。....僕は酷い刀だ。この辛い選択はお前に任せるよ。