隊長 2018-10-24 21:35:56 |
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(男の言動を注意深く見ていたところ、相手が目覚めたらしい。自分の思っていたことをそのまま代弁してくれ、擦り傷は多少あれど喋る元気はありそうでひとまず安息する。そうホッとした自分に疑問を抱くが、ここで相手に死なれては困るのも事実なため深くは考えず、男が『永四郎くんも僕と会いたかったでしょ?』とベトベトと相手に触れ、こちらに注意が向いていないのを確認しながら少しずつカッターで縄を切っていく。その時『あーそうだ。言っておくけど内側から鍵かけちゃったから逃げられないよ。』と。
どうしても相手を自分の手に収めたいらしいその発言も、男を始末してからなんとかすれば良いこと。なにせ男は凶悪犯。殲滅が許可されているのだ。部下もまたその犠牲者となってしまった。一番信頼していただけにジワジワと胸が痛む。ギラリとした眼光で男を見据え、手と足の拘束が解けた瞬間、訓練で培った瞬発力で一気に男と距離をつめると拳銃を蹴り上げすぐに男の首元に手刀を見舞おうとする。が、肋骨あたりに鈍い痛みがはしり動きが遅れれば男に手を掴まれてしまう。車同士が衝突したのだ。おそらくあの衝撃で肋骨を痛めたのだろう。それにしたって、男の力は強かった。此方も鍛えていて一般男性以上に力はあるはずなのに、手をひねり返そうとも全く歯が立たない。よくよく考えれば180前後の男3人を此処まで運んだのだから筋力は相当なものだろう。ゴトリとやや離れたところに落ちる拳銃の音を確認しつつ、手を掴まれた状態のまま肋骨の痛みを無視して身体をひねり足蹴りをするが、何ということか。男の脇腹にめり込むほど的中したというのにびくともしないのだ。逆に男から鳩尾に拳をお見舞いされてしまえばその場に膝をついてむせ返って。肋までやられたのではないかという痛み、それでもすぐに動こうとするが男は速かった。カチャリと音が耳元でして冷たい銃口が頭に当たるのが分かって。
『永四郎くん、こいつ殺してもいいよね?』
(狂気じみた声色。相手の首筋に厭らしく触れると顔を此方に向けさせる。ツーと冷や汗がつたうがまだ諦めてなどいない。相手がどう答えようとこの危機的状況をくぐり抜けてやると、痛みに耐えつつ相手のこたえを待って。)
(/そう言って頂けると安心します。ストーカー…かなりやばい男にしてしまいました…。名前の件、了解です!永四郎くんですね。今後どうなるか全く考えていませんが、よろしくおねがいします!)
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