隊長 2018-10-24 21:35:56 |
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つまりそれがお前の普通ってことか。お前が遠慮してないならそれでいい。お行儀良くするのは癖みたいなもんだろ?お前が俺に何も気を使ってないならそれでいい
(警察に所属する人間として無用な人間関係は切ってきただろうこの男、その男から気を許していると言われれば自分が特別な存在のようで自然と口角はあがる。それを誤魔化すように片眉をあげつつお猪口に熱燗を注ぎ、そのまま自分の方へも注いだ。足りないか、という問いには首を横にふる。これが相手の自然体だというのならそれで十分だ。自分からすればもちろんもっと遠慮など取っ払ってしまってもいいのだが、それはあくまで自分基準、相手が気をはっていないならそれでよかった)
───、美味すぎてもう他の料理食べられなくなるかもな、悪い
(まっすぐと射抜くような目がこちらに向けられ、そして感謝の言葉が続く。一瞬呆気にとられ、その後胸にじんわりと暖かさが広がるようだった。相手のために作ったものだが、こうもストレートに感謝されると気恥ずかしさが襲い来る。だがそれ以上に嬉しかった。少し俯いて嬉しさで緩みそうになる顔を隠しつついつも通り軽口のひとつでも叩いておく。しばらくして顔をあげるもその顔はまだ微かに嬉しさが滲み出ていて、その顔のまま乾杯しようとお猪口を差し出し)
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