隊長 2018-10-24 21:35:56 |
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前はちゃんと味わえなかったからな。今日はじっくり堪能できる。…期待してるよ
(相手の言葉に確かにと素直に頷く。以前相手の料理を食べたとき“おいしい”ことは間違いなかったがとても楽しむことは出来なかったし、今夜は食事をしながらもっと相手のことを知りたいと思えば少し含みのある言い方になって。違和感は気にしないようにして、自分の我儘を聞いて熱燗を用意してくれる相手を目で追いながらテーブルに並べられる料理たちへと視線を落とす。見た目から食欲をそそられるそれらにどこか懐かしさを感じつつも相手が自分のリクエストに応え作ってくれたものだと思うとそれだけで胸の辺りが擽ったく感じて。
嫌いではない、し…いつも良いものを飲んでるわけじゃない。普段は仕事もあるから控えてるし、嗜む程度にしか飲んだことがないんだ。まあ、20になって顔合わせ程度の接待もやらされたから酒の良し悪しくらいは独学したけどな。それに人と飲むときはどうせなら良いもので持て成したいだろ?…お前は酒が好きそうだったしな
(自分の中で酒は、接待のとき、交渉のとき、また食事の添え物くらいの存在で純粋に酒を楽しむことは滅多にない。ただ家柄だけに粗悪品を人に薦めるわけにもいかないため結果的に良いものを飲むことが多かっただけ。まああとは毒入りか否かの違いも学んだがそこは敢えて口にする必要はないだろう。今は純粋に相手に喜んでほしかっただけ。もう自分のことを変に隠すこともないため質問にしっかり答えながら、最後は少し照れもあり小声になって。そう言えば母は酒豪だったなと思い返しつつ「…で、座っていいか?」と熱燗を頼む図々しさがありながら細かいところで生真面目さが出れば相手をちらりと見て)
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