隊長 2018-10-24 21:35:56 |
通報 |
──ったく、子供扱いかよ
(取り立てて用事もないが相手のリクエストに答えるためには食材を調達する必要がありそうだ。いつの間にか会計は済まされていて、そこは抜かりないのかと楽しげに相手を観察していると、不意に頭を軽く撫でられる。先程から随分と甘やかされているようだ、それは所謂無償の愛と呼ばれるものに似ていて、悪態に似た言葉を口にしてしまうがどうしようもなく幸福が胸を満たし、子供っぽい反応を見せてしまう。バイクに跨り仕事へと戻る相手を見送ったあと、自宅へと足を向けた。帰りがけにスーパーに寄って必要なものを買い揃えることにしよう)
(落ち着いた乳白色の壁にフローリング、モノクロのシックなテイストの家具で揃えられた部屋、それが自宅だった。観葉植物が部屋の隅に置かれて昼間は大きめの窓から日が差し込む。一人暮らしにしては十分すぎる広さの家だ。その部屋に据え付けられたキッチンからはふわりと料理の香りが漂ってきていた。白身の焼き魚に味噌汁、里芋の煮物に定番の肉じゃが、あとは白ご飯を添えれば完璧だ。手馴れた様子で次々と料理を完成させていく。相手は長らくこんな手料理は食べていないように思う、前回のカルボナーラとは違って変な勘ぐりあいもしなくていい。ただ純粋に相手が自分の料理を食べてくれるだげだ、どんな表情でこれを食べるのか楽しみで仕方がない。そこまで考えた時に、ピタリと料理の手が止まった。今、自分の脳内は完全に芹崎航でいっぱいだった。それは本来問題ではないのかもしれない、しかしいつも料理をする度に浮かんでいたあの顔が、母親の顔が完全に頭から弾き出されていた。愛しているはずなのに、今も想っているはずなのに。無意識のうちに数歩後退し、背中が冷蔵庫にあたる。おかしい、自分はまだ母親を愛しているのに、あの夜あの人を手に入れてからずっとこの気持ちは変わらないはずなのに。手が震える、妙な汗が額に浮かんだ。深く深く呼吸してからなんとか料理を再開するが、自分が母親を一瞬でも忘れていて事実をまだ受け入れられずにいた)
(/すみません大変お待たせ致しました。
そして父親の設定も細かくありがとうございます!これは金銭的に頼りにされている・母親への執着の肩代わりをされていることに気づかずに絆されてしまう感じでしょうか。父親側に明確な悪意がないだけに謙也も少し悩みそうですね。今のところ修正などなどは大丈夫ですので、もし何か出てきましたらまたお声がけします!いつも面白い設定をありがとうございます、とても楽しませて頂いています。そして気遣っていただいてありがとうございます。返信が困難な時はきちんと連絡致しますのでこれからもお付き合いいただければ幸いです。)
トピック検索 |