隊長 2018-10-24 21:35:56 |
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あぁ、そうしてくれ。じゃなきゃ──困る
(ようやく邪魔者はいなくなり不快な香水も店の空気清浄機に吸い込まれていったようだ。珈琲の香りが戻ってきて安堵したように息を吐く。それは相手が零した言葉に返事をするのと同時で、胸に僅かに現れた凝りを消失させた。今までに相手が本気で付き合った人間はいないと分かっていても、実際に目の前にそんな人物が現れ相手に馴れ馴れしく寄り添われるのは見てて気持ちいいもではない。それに、こういう僅かな凝りはいつも悪癖へと繋がる始まりなのだ。それが押し流された今、また心は平穏を取り戻していた)
…それならそこは俺とは違う。俺は…まだ、あの人への想いは薄れてない……なんだ、お前そんな口説き文句みたいなセリフ言えるようになったのか?
(本の大まかな結末を聞くと、自分とは違うと首を振る。それが正しいか正しくないか、などは分からない。そもそも人を殺した時点で間違っているのだろうが。もともと愛されていない自覚があったからか、あの夜あの人を手に入れた充足感と虚しさは今もずっと胸の中にある。それが消えることはなく、だが愛情を求めているのは確かで、だからこそ誰かを愛しては殺すを止められなかった。相手の口から出た会う口実ができる、なんて言葉には笑みを漏らすとそこにはどこか子供っぽさが滲んでしまう。相手が何か真意を避けた回答をしているのは分かっているのに、素直にその言葉に喜んでいる自分がいた。自分の手を取ってくれる人がいる事実はいつだってこの胸を幸福で満たす)
俺の料理か?まだカルボナーラしか作ったことなかったな。何食べたい?
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