隊長 2018-10-24 21:35:56 |
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なんだよ、それなら俺はうさぎか?俺なら寂しすぎたら…他の誰かのところに行くかも?ま、その前にお前に連絡するよ
(こちらの髪を滑る相手の手が心地良く感じる。そして目の前には本気でこちらを気にかける真剣な顔があって、その表情にまた酷く安心した。愛しい人が離れることで自分がどうなってしまうか今話したばかりなのだ。自分は相手を殺すかもと言ったのに、相手は自分が死ぬことを心配している。堅物の奥底にこんなにも情が溢れているとは思わなかった。そしてそれが、氷の隙間から溢れ出ている情が自分に注がれることで胸は満たされる想いだった。他の誰かのところに、なんて言うもののその気は毛頭ない。ただ相手を早く自分の元に返したいだけだ。膝に投げられた本を見下ろす。裏表紙のあらすじを読むと、なるほど先程の発言はこれのせいかと納得する。そこでふと、もし自分が愛する人を殺してしまった時は、今度はもう自分の命も自ら奪ってしまうのも悪くないかもしれないと考えが過ぎった。連絡先が書かれたメモも確認する。間違いのない『繋がり』だ、その瞬間に今までのすかした笑顔ではない柔らかな笑みが口から漏れた。立ち上がると部屋を足早に出ていこうとする相手を追いかけるようにして扉の方へと向かう。まったく本当に、他人の扱いに慣れていないやつだ)
おい、───…いってらっしゃい
(ドアノブに掛かった手に自分の手を重ね、反対の手で相手の肩を強く掴んで強引にこちらに向かせると有無を言わせず唇を重ねる。今度は一瞬だけでなく数秒の間互いを触れ合わせる口付け、その後ゆっくりとそれらを離した。この部屋に置いていくならばせめて挨拶くらいはしろと言いたいらしい。ニヤリと楽しげに口を曲げたあと、自ら扉を開けて)
────
分かった、ありがとう。お前の優しさには本当に感謝してる。今は沢山飲み込んでいることもあると思うが、俺は精一杯お前に応えていくから、また楽しい時間をすごせると嬉しい。
じゃあ父親が出てく来て相談したい時はまた言ってくれ。こちらこそ俺を受け入れてくれてありがとう。これからもよろしくな。
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