隊長 2018-10-24 21:35:56 |
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(相手のことを考えぬよう本部のデスクで書類整理をしていると医療施設に行っていた部下から着信が入り、報告に加えてやや言いづらそうに愚兄の行いについて告げてきた。別にそれなりの粗行をしてきたのだから放っておけばいいと思う反面、横柄な兄が相手にする暴行を考えると足は自然と医療施設へと向いていた。心配だからではない。体裁が悪くなるからだ。
『ママだ?…ああ、あの女なら随分前にあいつが見殺しにしたからな。生憎礼儀ってのは知らないんだよ。くそッ、ヘラヘラ笑ってんじゃねぇぞ』
(相手の煽りにいとも簡単に乗っかり母親について振られ分かりやすく表情を歪め、相手の薄ら笑いに青筋を立て警棒で容赦なく脇腹を叩きつける。そんな兄の声は廊下まで響いており、立場上口を出せない医師たちが右往左往していて、到着した自分を見るなり駆け寄ってきて助けを求められる。医師の肩に手を置き了承の旨を伝え病室の扉に手をかけると一瞬の躊躇いのあと扉をスライドさせて。
「総監、長官がお呼びです。」
(相手に懲りずに暴行を働く兄を蔑視しつつ補佐もいる手前表情には極力出さずしれっと嘘を付き兄の手を止める。兄が唯一逆らえない男。長官を出せば兄はまずそちらを優先する。兄は舌打ちすると性懲りもなく止めていた手を相手に振り落としてから『くたばれ』とついこの前どこかで自分に向けられた暴言を吐き捨て補佐たちと共に病室を去った。
訪れる静寂、二人だけの空間。一言で言えば気まずかった。勢いで来たはいいがかける言葉は一向に出てこない。なぜ自分は凶悪犯などに気を使っているのか。既に自分はこの男に関して一つの罪を犯してしまっている。半ば答えは出ていたが長年の性が横道にそれるのを食い止めていた。
総監の怒りを買わない、ここでは鉄則だ。そんな状態でも軽口を叩くなんてやっぱりお前は相当変わり者だな。それとも、痛いのが趣味だったか?
(沈黙を破り口から出たのは、頭の片隅にもないどうでもいいことだった。あえてあの夜のことには触れずに気のないからかいをしては、相手のベッドに近づき傷口から僅かに滲み出た血によって赤く染まる部分にそっと触れる。相手が身代わりになってくれなければ確実に自分は死んでいた。なぜ助けたのか。その問いかけは喉元まででかけていた。)
(/時間の設定が合っているのか若干不安だったのですが大丈夫でしょうか汗 間違っていたらすみません。本体も迷っているせいで芹崎の行動がかなり曖昧になっています…。事前にはっきりとさせたい部分があればお気軽におっしゃってくださいね!こちらこそいつも素敵なロルに綺麗なまとめありがとうございます。)
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