＊　しあわせのおすそわけ　＊　／〆

──そうだな、他人にどうこう言われたからといって身の振りを変えるつもりは無い。その程度で変えられるくらいの付き合いはしていないのでな。（　菓子を咀嚼し嚥下しては一度頷き　）はは、そうきたか。だが、…その『 二度以上 』はお前にしか見せていないんじゃないか？（　一瞬瞳瞬かせるも直ぐにくすくす笑み洩らして　）


ほう、…お前の弟は随分な手練れのようだな。何方かに傾いてしまう奴が多いだろう、甘やかすのは得意だが甘えるのは苦手だとか。──ふふ、そうかそうか。向こうも愛しく思うからこそ、よく見て向き合い、そして喜ぶ言葉を選ぶのだろう。何とも睦まじいじゃないか、聞いていると此処が温かくなる。（　彼の様子を見遣り瞳細め、胸元とんと軽く叩きつつ　）
告げたのは向こうからだ。きちんと恋仲として好きだと言いたい、──…と言われて、この付き合いが始まった。（　こく　／　何時ぞやのこと思い返しては表情緩め　）しかし残念ながらやましいことは何も無いぞ、日々の共寝と口吸いだけだ。…まだ、な。（　口元ゆるり　）短いとも言えないがそう長くもないな、まだまだこれからといった所か。彼奴を知るのも、俺を教えるのも。──お前達はどうなんだ？勿論伏せても構わんが。（　ちら　）