＊　しあわせのおすそわけ　＊　／〆

　
　
　
たんとお食べよ。弟が好きだって言うから沢山あるんだ──っと、ふふ、そっかぁ…ただの兄弟には見えないか。まあでも自重しようなんて欠片も思わないけどね。もちろん、君もでしょ。（　菓子には手をつけず、茶をひとくち啜り　）ありゃ～、主はたまにおかしな事を言うよねぇ。僕の弟が「 ２度 」くらいで済むはずないのに。（　きょとんと当然とばかりに言ってのけ　／　←　）


あははっ、君はそういう刀だものね。……どんな奴、かぁ。可愛いことには変わりないけれど、僕よりずっと上手かな。甘やかすのも甘えるのも得意な可愛い子。…で、弟のどこが好きか──ううん、難しいなぁ。ほら、全部まるごと愛おしいからね。強いて言うなら……、いつだって僕が欲しい言葉をくれる所かな。僕のことをよく見てくれているんだなぁって、……あは、少し照れるね。（　言い切るやいなや、落ち着かない己の胸の内を表すかのように湯のみのふちを指先で辿り　）
ふふ、彼らしいや。誰よりも真っ直ぐで──…（　同調するように頷き　／　うんうん　）───へえ、それってどっちから言ったの？僕たちは元々２人で在ることが当たり前だったからね、そうやって言葉にして縁を結ぶってことは無かったんだ。だから純粋に興味があってね。（　ちゃぶ台に組んだ腕を乗せるようにして身を乗り出し　／　ずいっ　）恋人になる前から良い事してたってこと？……えっち。（　くすくすと揶揄いを交えた笑い声を零し　）──なんて、冗談だよ。君と彼は出会ってから長いのかな？この質問はまだ場所が落ちきっていないし、またあとでもいいからね（　楽しげに緩りと目を細め　）