無責任提督 2018-10-16 22:56:41 |
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…!…っ!?
(不味い、一刻も早くこの場から逃げ出さないと。そう思いもがくが彼女の力は強くびくともしない。恐怖と混乱から呂律が回らず言葉を発することも出来ない。このまま自分はどうなってしまうのか…チカチカと目の前が光る、もうダメだ…ゆっくりと目を瞑り、今この現状からも逃げるように意識を深く、闇の中へと落としていって…)
『また見捨てるのですか?』
…誰だろう、声が聞こえる。
『もう逃げることは許されないのです。』
…勝手に引きずり込んでおいてその言い草はないだろう。
『…それは謝ります。しかし、先にあなたが私を捨てたのです。』
捨てたって…此れはただのゲームだろう。
『…例えゲームでも、私は確かに此処で生きていました。そしてずっと貴方を待っていました。…私はもうこれ以上此処には居られません。提督、どうかこれ以上逃げるのは止めて、せめてあの人だけでも救ってほしいのです。』
救うって、どうやって…俺にどうしろっていうんだ?それに君は…。
『ただ、側に居てあげてください。見捨てないであげてください。心を救ってあげてください。…さようなら提督、私は──』
っ!…はぁっ…なんだ、夢…じゃないか…。
(謎の光と声が消え、目を覚ますとそこは変わらず先程入ってきてしまったゲーム内の中で。どうやらいつの間にか気絶して長い間眠っていたようだ。外はもう暗くなっている。フラフラと起き上がり部屋の明かりをつけると、執務室に置いてある提督の椅子に座って)
あの子…泣いてたのかな…俺が、どうにかしないといけないのか…。
(先程夢の中(?)で見た光、はっきりと覚えてはいないが、なんだか子供の形をしていて…泣いていたような気がする。そしてあの言葉…逃げない、見捨てない、救う、突然そんなことを言われても、困る。しかし、こうして心があると、人間と変わらないものであるとわかった以上、無下にすることも出来なくなって。まだ迷いはあるものの、自分がやらなければ行けないことだと少しずつ感じていて)
(/謎の声は、最初に選んだ初期艦の子という設定で。データはなくなってしまったものの、迷い込んできた榛名を守り、いつか来てくれるかもしれない提督を導くために心が残っていたという、まぁよく分からない設定ですがそんな感じでお願いします←)
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