執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ルシアン
(灰色の逆立った毛並みは、赤い液体に塗れていた。その赤色は、月光を反射して存在感を喚き散らす。一歩、怪物が踏み出す。側面の窓から差し込む月明かりを受けて、姿を現したのは――貴方の良く知るあの男に、とてもよく似た狼の怪物。二足歩行をしているものの、手足や体中は毛皮に覆われていて、顔もまさしく狼の頭部そのもの。グルルル、と唸る濁った声が寧ろ静寂を際立たせる。「グルァアア!」牙を剥き出して吼える形相はまさに肉食獣。その勢いに任せて、怪物の口からは涎や、誰かの血液に混じった原形を留めない小さな肉片が飛び散る。逃げ場を失い、恐怖に足を竦ませた獲物を追い詰めることは容易い。文字通り地面を一蹴りして距離を詰めれば、背面の壁へ貴方を押し付けるかのように血塗れの手で貴方の首を鷲掴みに。恐怖を煽るかの如く、もう一度劈くような獣の咆哮を)
(/ジェイドですね、畏まりました!いつもご丁寧に有難う御座います、ジェイドの知らぬ所で苦しみに喘ぐ息子様を見るととても心が痛みます…。逼迫した臨場感のある表現に毎度の事ながら勉強させて頂いております、此方こそ御相手宜しくお願い致します!はい、先ずはじっくりとジェイドとの交流を楽しんで頂ければ幸いで御座います…!/蹴推奨)
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