執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>レベッカ
(貴女の言葉通り、不意に手を握り潰してしまう光景を想像すれば、まさしく肝が冷える思いで。普段の捕食ではそれ以上に残酷な真似をしている筈なのに、何故こんなに貴女を傷付けることを恐れるのだろう。捕食時以外では案外繊細なのだろうか。ふと返って来たのは、自身が惜しげも無く告げた内容と同じもの。眠そうな目をぱちくりさせれば「……オレ、笑ッテタ?」己の顔を指さしながら問う。表情筋の動きが乏しい自分は、最早今どんな表情を浮かべているのかさえ自覚がないようで。クローバーの話について、じっと静かに耳を傾ける。この小さな花は、貴女の好きな花。そう記憶に刻み込むように、何度も脳内で繰り返して。そうしている内に、抑揚の着いた貴女の声にぴくりと身じろぐ。貴女に元気があるのはいつものことだが、今回は何やら様子がおかしい。まるでどこか無理をしている様だ、そこまでは気付いたものの、その原因までは思い至らず。自分が元気が無くなる時は、と考えて思い付いたのは安直な空腹の二文字で「…好きな場所!行こう、コッチ」まるで貴女の真似をするように突然声を張り上げては、差し出された手を握ってずんずん歩き出す。庭園を闊歩する内に、瑞々しい青葉や蔓が絡み合って形成されているトンネルに辿り着く。木漏れ日を浴びながらそれを抜ければ、そこには様々な果実の成る木々がひしめき合う、魔法の果樹園が広がっていて。「人間のフルーツ、イッパイある。レベッカ、どれが好キ?」花より団子とはこの事。食いしん坊のテオらしいお気に入りの場所は、本来熱帯でしか生息できない果実や、気候風土の関係で共存など有り得ない木々も活き活きと鎮座している。まさに魔法の力で成り立つ果樹園だが、それらは全て本物の植物であり、無論食べても問題は無い。テオも高揚を隠し切れず、そわそわした様子で貴女を見つめて)
(/突然背後から失礼致します!このまま御相手させて頂くことは可能なのですが、この後のお返事に少々お時間を頂いてしまいそうです…!大変申し訳ありませんが、必ず反応させて頂きますので、もしご都合が良ければお待ち頂けると幸いです…!)
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