執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ドロシー
…ホント、物好きな子(人間とは分かり合えない、と端から諦めている自身には、貴女の態度はまるで出口のない迷路のように思える。そんな人間の部屋へ、誘われて立ち入るほどには自分も物好きなのかもしれない――陳腐な仮定を脳から除外するべく「リーシュに頼まれなきゃ、子守りなんて絶対やんないのに」なんてぶつぶつ唱えつつ、貴女のお招きに甘えて部屋へ踏み入る。密室に入る事で、クッキーの甘い香りが余計に充満する。それは人にとっては馨しいものだが、怪物にとっては異臭と同じで。「窓、開けて」まるで自室のように、どっかりとソファーに腰掛けながら顎で窓を示す。時刻はきっと夜、目障りな太陽光に機嫌を害されることはないだろう。「…で?俺にどうしろって言うの」肘置きに頬杖をつきつつ、貴女に丸投げと言わんばかりにまたしても憎まれ口を。手持ち無沙汰に自身の毛先を弄る。サラサラとした質感を楽しんでいれば、ふと貴女の髪に視線が向いて「お前の髪、俺とリーシュのを混ぜたみたい」失礼にも指を指しつつ、ふと思い付いた感想を)
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