執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>テオ
っ……あー、うん。テオ?そこまで正直に答えなくていいから(おそらく多分、大丈夫だろう。そんな思いのもと訊ねた質問に、腹が満たされたからかどこか満足げに聞こえる声が返されては思わず小さな息をのみ。それはつまり、この屋敷の中で一つの命が消えた意味を持つ。ドラマのフィクションや軽いジョークであればどんなに良い事だろうか、だがそうでは無いのが今の現実である。食われる側の一人としてはどう反応したものか。そして、餌である自分を安心させようとする声掛であればそれは逆効果であろう事まで気が回っていないのであろうと感じては、やや呆れもしてしまう。そんなどこか不器用な彼だからこそ自分は、このバケモノを嫌いになりきれないのだがと、扉の前で眉をハの字に下げ困り。まぁ何はともあれ、"本日"の命は相手が気紛れを起こさない限り確約されたと、彼自身が自分の言葉に疑問に感じているとまでは察しがつかないまま、ガチャリと音を立て扉を開き「それなら良かった。ハローテオ、庭園見れるの楽しみにしてたんだ。今日は宜しくね!」部屋の外へと一歩足を踏み出し相手を見上げては、安堵の笑みを浮かべつつ、以前話を聞いていたからかワクワクと浮き立つ気持ちは抑えきれず、瞳をキラキラと輝かせ。やがて相手の隣に立ちキョロキョロと廊下の左右に視線を向け目的地への行き先を訊ねながら、ふと相手の肩に何も居ない事に気付いては「それでどっちに行けばいいの?──あ、今日はあのカラスみたいな使い魔君は居ないんだね。今日はお仕事がお休みの日なの?」と首を傾げ疑問を投げ掛け)
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