執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>レナード
(前回出会った時の彼の印象というと、自分の首を絞め上げたことが一番強く残ってしまっていて、どうしてもあの優しい彼女と比べると態度が萎縮してしまう。それでも彼は、自分が望んだ物を律儀に持って来てくれた。クッキーへの反応に対する問い掛けをされると、無言でこくこくと頷いてみせる。彼がバスケットの匂いを嗅いでもピンときていない様子を見るに、血液を食事とする吸血鬼に限らず、此処に居るバケモノ達には、クッキーの甘さなどは分からないのかもしれない。けれど自分にとっては生きる上でも大切な養分のようなもので。此方の問い掛けに肯定するのを聞き、その口調には刺々しさが残っているようにも感じるが願いを叶えてくれたというだけで警戒心も解れたらしく。強めに差し出されたバスケットを両手で抱えるようにして受け取れば「…ありがとう。貴方、思っていたよりも良い人なんだね」緩やかに笑みを浮かべながらそんな風に言った後で、少し失礼な事を口走ってしまっただろうかと思い、ぱちりと瞬きしては彼の方見て)
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