執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ルシアン
(激昂する貴方を、ただじっと見つめる。その反応は至極当然で、それを咎める権利など己にはありはしない。如何してジェイドなのか――、その一言に貴方がどれほど彼の事を想っているのかが集約されていて。「神様がいるとしたら、これはきっと喜劇なの。神様の脚本、演者は私達。血腥い、グランギニョルよ」虚空を見つめながら答えた声音には、果てしない達観、或いは諦観が顕になっていて。誰がどれだけ憤怒しようが慟哭しようが、自然の理は変わらない。せせら笑う神の声が聞こえるようだ。しかし耳を塞ぐことは許されない、これは紛れもない現実なのだから。「いいえ、大丈夫よ。…そういうこと。これからは、相手を確認するまで簡単に扉を開けちゃ駄目よ」取り乱すことは必至、故に気にする必要は無いと微笑んでかぶりを振る。点と点が繋がった様子の貴方に、ジェイドの為にも再度忠告を。「…ジェイドの事を羨ましいと、今、初めて思ったわ」ぽつり、呟きながら貴方へ視線を向ける。怪物の為にこんなに怒ってくれる人間なんて、一生掛けても出会えないのが普通。そんな存在とこの屋敷で縁を結ぶ事が出来たジェイドの幸運は、筆舌に尽くしがたい。「きっと、貴方こそ――神様がジェイドに与えた、たった一つの光なのね」今まで彼の事をただ不憫な怪物だと思っていたが、まさかそんな奇跡が舞い降りるなんて。人生は分からないものだ、と微笑みを強める。この奇跡が血に塗れた結末を迎えるとしても、せめて最後まで、誰にもこの2人の邪魔はさせない。ふつふつと胸から沸き起こるお節介に、ふふ、と小さく笑って)
(/本日は一旦これにてお暇させて頂きます、言葉の端々からジェイドへの強い想いが伝わる息子様の姿に、今回もとても胸を打たれました…!マリーシュカに聞き足りないこと等御座いましたら、次回続きから再開させて頂くことも可能ですので、何なりと仰って下さいませ!それでは少し早いですが失礼致します、寒い夜が続きますのでお身体ご自愛くださいませ…!)
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