執事長 2018-10-04 22:19:25 |
|
通報 |
>マリーシュカ
(今更ではあるがいそいそと床に散らばった絵や道具を拾い集め、隅っこの方へ避けて。絵を褒められる事はとても嬉しい。「へへ、絵を描くのは僕の特技なんだっ」えっへん、と胸を張り自慢げに伝えて。彼女のおかげでピンと張っていた心の琴線が緩む。今から大切な話をされる。彼女がソファに座ったのを目にしてから、自身も椅子へと座す。真っ正面に座るのは勇気がなく、僅かに彼女から見ると右斜めの位置で。聞きたいことは山ほどある。こく、と唾を飲み込む音が嫌に大きく響く。口の中は乾燥でパサパサしている。軈て小さく口を開けては「…僕、何で此処に連れて来られたの?」最初の質問を投げ掛ける。きっと全て其処に集約されているのに違いない。初めて出会った時から何か言いづらそうにしていた、隠し事は最初からされていたのだ。「何か理由があるんだよね?それも…ジェイドが僕に言えないような理由が…」思い出せば思い出すほど、違和を覚える事は多かった。静かに凪いた瞳で横顔を見つめながら、表情だけは落ち着いた様子で返答を待ち)
| トピック検索 |