執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ルシアン
(矢張りこの子は、金銭や物品なんて表層的なものではなく、もっと深く心に沁みるものをくれる、と。小さな体で精一杯己の背中に腕を回して抱き締めてくれる微かな圧迫感は、とても心地よいもので「ああ、今ので元気100倍だ!」無邪気な貴方に応えるように朗らかな笑みを見せる。ふと服の裾に引力を感じれば其方へ目を遣り、すぐに貴方の瞳へ視線を戻すと「お前が夜眠る時、悪い夢を見ず、ぐっすり眠れるように…お祈りに近い魔法を、オルゴールにかけたんだ」つん、と貴方の鼻を指先で軽く突っつきながら、まじないについての説明を。元々魔法は不得手であるため、きちんと効果が表れているかどうかは些か不安だったが、隈一つない貴方の顔を見る限り魔法は機能しているのだろう。それとも若しかするとそれは魔法などではなくただ、オルゴールの音色が文字通り功を奏しているだけなのかもしれないが。貴方からの快い返事、なら行こう善は急げだと踵を返そうとした途端、するりと重なった手が離れれば目をぱちくり。がさごそと部屋中から物音が鳴る様を微笑ましそうに眺めれば、何やら大荷物の貴方に手を引かれて「―おう!」それに抗う筈もなく、貴方の隣を歩く。しかし気になるのはやはり膨れ上がった鞄で。中身が何かも気になるが、何より貴方にとって重すぎないか、と。けれど鞄を持ってやるのも子供扱いが過ぎるだろうか、悩んだ末に思いついたのは「ルシアン、行くぞっ」弾んだ声音で今度は此方がするりと手を放し、その両手を貴方の脇の下へ。そのままひょいっと自身の頭上まで貴方を抱え上げれば、とさりと肩の上に貴方を乗せて「飛ばすぞ、落ちるなよ!」いわゆる肩車の形にしたまま、貴方を落とさないように細い足首を掴みつつ、年甲斐もなく廊下を走る。陸上選手も顔負けのスピードは、まさにバケモノか。長い永い廊下、階段を踏破し、透明なガラスの二枚扉を抜ければ、その向こうからは燦燦と降り注ぐ太陽の光。瑞々しい草花にそれが反射して、まるでキラキラと輝く緑の光の中にいるようなこの場所こそ、ジェイドの話に上がっていた庭園で)
(/ご相談内容を拝見させて頂きました!まず一点目、ルシアン君がどのように自身の病に気付くかという流れですが、とても綺麗だと思います。此方の提供は皆バケモノで、人間の病気や医学に造詣の深い者はそうそういません。ゆえに、予てより当方もどうルシアン君に病を自覚して頂くか、その流れに頭を捻っていた所でして…!是非とも、背後様の案に乗らせて頂ければと思います。シリアスな展開もきっと楽しめると思いますのでお気になさらなくて大丈夫です、もし万が一ですが、収拾のつかないほどに展開が落ち込むことがあればその時はまだご相談させてくださいませ…!
二点目のジェイドの捕食に関してですが、此方も背後様と同じように考えておりました。ジェイドは他の住人のように、人間を食べることは仕方のないことと割り切れない男ですので、その現場を見られてしまうとそれこそ取り返しのつかないことになってしまいそうですよね…。ルシアン君にそのフォローをお願いするのも荷が重すぎると思いますので、矢張り後者の案が良いかと思います。他の提供に知らされる上での適任は、同族のレジーナか、ジェイドの次に愛情深いマリーシュカかと思われます。
此方の意見は以上となりますが、背後様の望むお答えをきちんと提示できているでしょうか…?また何かございましたら、遠慮なくお申し付けくださいね…!)
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