執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ジェイド
(数日前に彼から貰ったオルゴールはすっかり宝物の仲間入り。まるで以前から其処にあったかのようにベッドヘッドに飾られたオルゴールはしっくりときている。夜、優しい彼の代わりに子守唄を奏でてくれ、静寂な闇を温かな音色で包んでくれる。会えない日も、滑らかなワインレッドの側面を撫で、楽しい記憶で心を満たす。時折思い付いたように絵を描く合間にオルゴールを奏でたりもした。そうする事で心は穏やかになる。…あの日から絵を描いていると不調が重なる。ふとした瞬間に思ったように絵が描けなくなるのだ。不安で乱れる心も、穏やかな音色を聴いているとひと時の間、安寧を保つ。そう言えば彼と“比翼の鳥”の話をしたからか。懐かしい夢を見た気がした。頭に触れる優しい手と、柔らかな声音。紡がれたのは“「雌雄が寄添わなければ、あの自由な空を飛べないの。でも…お互いがお互いを必要とし、助け合って空を飛ぶなんて素敵じゃない?」 「きっと其々が出逢うべくして出逢ったのね」”そんな言葉たち。果たして誰の言葉であったろうか。願わくば自分と彼もそんな存在になれたらいい。つきり、と一瞬胸が痛み、頭がズキリと疼いた。彼の寂しげな横顔を思い出したからか。自分の心なのに儘ならない、と小さな掌を心の臓の上に当て、とくりとくりと脈打ちを感じる。ゆったりと流れる時間の中、ノック音が響いた。此処に訪れるのは使い魔か、彼しかいない。ぱっと顔を上げ弾かれたように扉へと駆け寄っては相手が誰かも確認せず「───ジェイド!」大きな声で名を呼びながら扉を開く。矢張り目の前に立っていたのは予想した通りの人。嬉しくなって、つい頬はへにゃりと緩む。「数日ぶりだね!元気にしてた?僕は君から貰ったオルゴールで夜もぐっすりだよっ」心が弾みついつい早口に会話を続けてしまう。ぎゅ、と突進するように抱き付いては胸元から顔を上げて満面の笑みで“有難う!”と礼を述べる。今日は彼と遊べるのだろうか。期待に目を輝かせながら「今日は予定空いてるの?僕がジェイドを独り占めしてもいい日?」問い掛けを送り)
(/ご丁寧に有難うございます…!素敵な贈り物まで頂けて大変嬉しく思います。是非このオルゴールも物語の一つの大事な要因に組み込みたく、少々前置きが長くなってしまいました。前半部分はさらっとお読みいただければと思います。また幾つか今後の展開に関しましてご相談があるのですが、ロルと本体会話共に長くなりそうな傾向でして、時間的に難しかったり読み辛さもあるかと思いますので、相談は後日させていただいた方が良いかな、と思っているのですが如何でしょう?)
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