執事長 2018-10-04 22:19:25 |
|
通報 |
>マリーシュカ
…少し迷ってしまったの。それで偶然此処へ。
(一歩、また一歩と部屋の中へ足を踏み入れていくと否応なしに鼻腔を擽る臭いは、その室内で明らかに吸血行為が行われていたという証明。当然、嗅ぎ慣れないそれに嫌悪感を覚えてしまい、引き返したくなる気持ちも芽生える。それでも彼女へ近付く為の歩みは止めない。此処まで来てしまった経緯を簡潔に説明しつつ、彼女の顔がはっきりと見える位置まで距離を縮め。彼女が隠した、恐らくもう動き出す事もないであろう少女の体。シーツで覆われたその姿を見て目を細める。本来なら、自分もあの少女のように吸血される運命にあった。あった、というか、現在進行形でその可能性は潰えていないが。彼女には信頼を寄せているとはいえ、実際に吸血する光景を見るのはかなりのもの。それによって彼女に対しての思いや何かが変わるわけでは決して無いけれど、治まらない鼓動の早さは確実に彼女への恐怖心というものを掻き立ててしまっていて。「…そうよね。貴女はヴァンパイアだから、こうやって食事をしないと生きていられないんだよね」殆ど自分への言い聞かせの言葉。いくら怖いと言っても彼女の食事は主にこの方法しか無いのだから。少しだけ瞼を伏せながらも、彼女の顔をしっかりと見据えて)
| トピック検索 |