執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>レベッカ
――……。(貴女の言い分を聞くが、それはすんなりとは腑に落ちない。いくら自分の人当たりが良いからとはいえ、初対面の、それも怪物の言うことを真に受けてしまう素直すぎる貴女。しかし、如何にも納得いかないと言わんばかりの表情を見せられては「…分かったよ。」此方もまだ腹を据えかねているが、レディの手にいつまでも待ち惚けを食らわせておくわけにはいかない。きっと貴女は、その手を引っ込めないのだろう。そっと手を重ねたその先からは、己には無い暖かいものがじんわりと伝わってきて「君は、手だけじゃなくて、心も温かいんだね。…もう少し、このままでもいいかな」その温もりはまるで、貴女の心の豊かさを顕現しているようにも感じられた。握手とはいえ、すぐに手放してしまうのはどうにも名残惜しい。貴女を廊下に立たせたままではあるものの、まだ貴女の体温を感じていたくて、そっと瞳を見詰めてお願いを一つ)
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