執事長 2018-10-04 22:19:25 |
|
通報 |
>マリーシュカ
──っ!?
(一体誰の血痕なのか、何故こんなところに、なんて疑問を脳内に巡らせていると、耳元へ血腥い吐息のようなものが掛かるのを感じて咄嗟に大きく一歩後ずさりなから振り返り。目の前に突如として現れたのは、自分の知るヴァンパイアの彼女のような人型をしたバケモノではなく、本当に、意思疎通さえも不可能であろう怪物のような存在。見た事も無いような異形の怪物を目にしてドクンドクンと破裂しそうなくらい忙しなく心臓が高鳴り始める。瞬きや呼吸さえも忘れて、ただただ恐怖という感情に一瞬にして呑み込まれてしまう。助けを呼ぶ為の声さえも出せないまま、その怪物が吼えた時。竦んでいた足が勢いに気圧されて辛うじて一、二歩後ろに退るも此方へ飛び散ってきた液体が腕や脚にかかって、嫌に生暖かく感じる。ふと足元へと目をやると、何やら肌色をした物体が落ちている。出来れば信じたくはない、けれど、確かにそれは人間の指だった。正体が分かった瞬間に驚きのあまりやっとの事で小さく悲鳴を上げる。─もしかしたら自分は此処で、同じような結末を迎えてしまうのだろうか。─眠れないからといって安易に廊下に出てしまったのは間違いだった。脳内は全く整理がつかずぐちゃぐちゃに回る。死というものを痛烈に悟った瞬間「……れ、か……。だれ、か……たすけてっ…」小さく掠れきった涙声が、自分の口から考えるより先に零れ落ちた)
(/突然現れた怪物に背後共々、かなり恐怖を感じてしまいました…この先どうなるか本当にドキドキです。宜しく御願い致します…!)
| トピック検索 |