執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ジゼル
(次々と紡がれる美しい言葉は、ただ貴方を喰らう為に此処へ来たバケモノ風情にはとても勿体無いような気がして。今まで捕食してきた獲物たちは、口々に痛みや苦しみ、己への怨嗟を吐いては事切れていった。こうして、相手から望まれて捕食を行えることがどれほど貴重な体験であるか、此処に来て漸く理解する。「…ありがとよ」呟くように、ぽつりと。誰かに感謝することなんて、随分久しぶりだから照れ臭い。貴女が、最後まで己を見ていてくれる。それを喜びだと囁いてくれる。こんなに満たされた気持ちは味わったことが無く、気付けば貴女の額に触れるだけの口付けを落としていた。「……任せろ。お前の名に誓って、骨の欠片一つも残しゃしねえ」告げられたのは貴女の最期の願い。噛み締めるように間を置けば、こっくりと深く頷く。骨まで食べるなんてそれこそ朝飯前だ、と言わんばかりに貴女の瞳をまっすぐに見つめては、鮮血の滴る貴女の腕を掴んで口元へ運び、ガブリと噛み付く。引き締まった肉の感触、ボタボタと流れる血がベッドのシーツや貴女の服、そして何より己の口元を赤く染めてゆく。一口齧ってしまえば、後はもう止まらなかった。貴女の鎖骨、胸、脇腹、太腿――ガツガツと音を立てて、凄まじいスピードで胃袋に収めてゆく。貴女はきっと、まだ辛うじて息があるだろう。聞こえているだろうか、捕食の興奮から息を荒げながらも貴女の耳元に口を寄せて「―今まで喰った中で、一番美味いぞ。俺ァ、幸せだ」獲物から望まれて捕食することが出来る多幸感からか、今口にしている肉の桁外れな旨味からか、或いはその両方か。怪物の瞳から、ほろりと一粒の涙が落ちて、貴女の頬を濡らした)
(/いえいえ、前後の文脈から何となく意味は汲み取れていたので大丈夫ですよ、お気になさらず…!恐らく次レスで幕が下りると思いますので、言い足りない事等ございましたらめいっぱいラザロへぶつけてやってくださいませ…!)
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