執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ドロシー
…そう。なら、大事に胸にしまっておかなくちゃ。貴女が言ったこと、ずっと忘れないわ(貴女の真剣な瞳を見詰めて、先程の己の発言が野暮だったと痛いほどに実感させられる。貴女の想いは極めて純度の高いもので、それを否定する言葉なんてこの世に在りはしないのだ、と。自分に贈ってくれた言葉を絶対に忘れないように、と目を閉じて脳に刻む。貴女という人間がいたこと、そして自分を特別な存在だと思ってくれたこと。バケモノの身に余る光栄だ、なんて内心で思いつつ、気を抜けば目頭が熱くなってしまいそうでゆるゆるとかぶりを振っては感傷を追い払って。「…ええ、勿論。ドロシーは特別よ。じゃないと、プレゼントをあげたりしないもの」否定なんてするわけがない。自分の部屋に招いておいて捕食もせず、あろうことか私物まで与えるなんて、今までしたこともしようと思ったこともなく。特別、という言葉の響きにほんのりと冷たい心臓が暖まるような気がしつつ、抱き締めていた腕をゆっくりと解いては貴女の頬を指先でなぞって)
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