執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ルシアン
ああ、その通り。そうだな、こうなると“以心伝心”だな!(悪戯っぽい貴方の笑みに、同じくお道化たような笑みをかち合わせてはこくりと頷く。昨夜教えたばかりの言葉を早速使いこなす様には知性を感じずには居られず、ならばその器にさらに知識を注ごうと新たな言葉を引き出しつつわしゃわしゃ貴方の髪を乱すように撫で回して。褒められることには不慣れなのか、謙遜しつつ耳まで真っ赤に染める貴方を見ていれば思わず口角が緩む。それを揶揄ってしまっては可哀想か、と軽口を紡ぐのは自重しておいて。貴方の紅潮した表情に態と気付かない振りをしつつ、んー、と椅子に座ったまま両手を突き上げて伸びをしては「勿論だ、いつでもいいぞ。俺、どんな顔をすればいい?」慌てん坊な貴方の様子はいつ見ても微笑ましく、急かすつもりはないとばかりにゆったりと言葉を。ふと、モデルとは一体どんな表情を浮かべるべきか思いあぐね、何か希望は無いかと問いかけて。「そうだ、偉いぞ!当たり前だ、ルシアンがちゃあんと磨けば虫歯の方から逃げてくさ」子供は歯磨きを嫌がるものだが、素直に頷く貴方にぱちんと大きく柏手を打って。純粋な貴方の事だから、きっときちんと言いつけは守ってくれるだろう、ならば虫歯になどなるはずないと自信満々に背中を押して。「今は大丈夫だ、ありがとな。けど、何かあったら真っ先にお前に相談するよ」怪物の拳に、小さくて暖かい貴方の拳がぶつかる。まるで奇跡が起こったかのようなひと時、告げた感謝の言葉は見た目よりもずっと深い意味を宿していて。お菓子を差し入れたり歯磨きを促したり、貴方を子ども扱いしているのかしていないのかどっちつかずだが、それでも貴方は頼れる存在であることを伝えるべく、にぃ、と笑って)
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