執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ノア
あー…君を困らすつもりはないんよ。…けど、そうかあ。覚えてないんかあ…(後姿からでも、貴女が動揺し狼狽していることは容易に感じ取れて。まるでその混乱から逃れようとするかの如く、早足に自分から遠ざかっていく貴女を引き止めることはしない。覚えていないものは仕方がない、――そう割り切れてしまえれば楽だったのだろう、が。自分の考えた精一杯の特別、それを貴女が忘れてしまったことにはどうしても虚しさを禁じ得ず、片手で口元を覆えばどこか寂し気にぽつりと呟いて。どうすればいいのか考えあぐねるが、ともかくはこれ以上貴女をこの屋敷で一人でうろつかせるわけにはいかない。トン、と軽やかに地面を蹴れば悪魔の翼を広げ、ふわりと低空飛行しながらあっという間に貴女と距離を詰め、まるで貴女を攫うように抱き上げる。なるべく驚かせてしまわないように、慣れない浮遊感に恐怖を与えてしまわないようにと、しっかり貴女をホールドしながらも手つきは壊れ物を触るように優しく。やがて貴女の部屋の前に到着し、そっと扉の前で貴女を下ろせば「…病み上がりなんやし、今日はゆっくり休んどき」いつものように翩々たる態度で微笑んだつもりだったが、その表情はどこか空虚を感じさせて。此れからは何となく一人になりたい気分で、しっかり貴女を部屋まで送り届けたことに満足したのか、くるりと踵を返せば翼を広げて飛び立とうと)
(/一旦場面を回収させて頂くつもりですが、何か仰りたいこと等ございましたら後姿にでも話しかけて貰えれば反応いたします。このまま回収しても大丈夫な場合は、また新たな場面から始めさせていただきます…!)
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