執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ルシアン
(与えられる新しい知識、それらを惜しみなく吸収する器の様な貴方に微笑を浮かべながら、ごそごそ鞄を探っているのを眺めていると、不意に差し出されたそれを見て目をぱちくり。「…霞草?」押し花へと加工されたその植物の名を呟く。ふとそれの花言葉へと記憶を巡らせれば、思わず吐息混じりの笑いが零れて。「お前にぴったりの花なのに、俺にくれるのか。…有難う、ルシアン。大事にするよ」大きな手のひらでそれを受け取れば、じっと眺めながら瞼を閉じる。まるで貴方の半身を預かったような気さえするのは自惚れが過ぎるだろうか、それでも貴方を体現するこの花は今日この瞬間から自分の宝物になるだろう。お返しに何か贈ろうかと思ったが、生憎今は持ち合わせがなく。「…そうか。そんな場所で生きて来たのか。本当に強いんだなあ、お前は」表現こそふんわりしているものの、それから想像できる貴方の過去の境遇には思わず眉を顰める。それでも誰かに頼ることなく、自分の力で生きてきたと言うのだから、表層的なものではない貴方の強さに心から敬意を払うようにしみじみと呟いて。噛まれる方は痛い、けれど噛む方も心が痛い――成る程尤もだ、と心底腑に落ちつつ、核を突く貴方の発言に目をぱちくり。いつの間にか貴方の純真さに甘えて、此方の方が我儘を言っていたのだと気付けば、口元を隠すように手で覆って思わず自嘲気味な苦笑を零す。「だな、悪かった。今のは俺の我儘だ」苦々しい笑みを浮かべたまま、素直に非を認めて謝罪を。次いで貴方から告げられたのは、弱冠13歳の少年の口から出たとは思えない気遣いで。けれどそれは、紛れもなく貴方の本心でもあり、強がりでもあるのだろうと察して「俺はこわーい怪物だが、約束は破らないんだ。それが俺の美徳なのさ」尻尾をぶうんと大きく一回転させつつ、声音は柔らかく、けれど口調ははっきりと。貴方との約束は守る、それが自分の喜びなのだと宣えば、貴方は納得してくれるだろうか。ふと貴方が吹き出すように笑ったのを見れば「ルシアンは今まで、誰にも甘えず頑張って来たんだ。甘えられなかった分は、俺に甘えればいいじゃないか。…俺に出来ることなら、何だって叶えてやりたいんだ」貴方につられるように、笑い声を交えつつそれでも語気は真剣で。バケモノに出来ることなんてたかが知れているが、バケモノでなければ出来ないこともきっとある。どうか俺に頼ってくれ、暗にそんな風に縋るように見えるのは気のせいではないのかもしれず、ともすればそれは体のいい罪滅ぼしなのかもしれない。それでも、貴方の力になりたいという気持ちは一片の混じり気もない純度の高いもので。「ジェイド、でいいよ。…こら、寝るならちゃんと歯を磨いてからな」既に夢の世界へ片足を踏み入れている様子の貴方に、くすりと笑みを向けつつそっと抱き上げて。新品の歯ブラシは部屋にあっただろうか、なんて思案しつつ食堂を後にして、貴方を抱えながら自室への道を歩んで)
(/此方こそ、途中でトラブルがあったにも関わらず根気よくお相手して頂いて有難うございました…!無邪気で幼気なのに、とても聡くて鋭いルシアン君のお陰で、徐々に物語に進展が見られますね。エンドへの道筋を拝見させて頂きましたが、まるで綺麗な映画や小説のストーリーを読んでいるようで…あのスケッチブックの描写から、既に伏線を張っていらしたんですね。本当にPL様を尊敬いたします、とてもとても素敵な物語を有難うございます…!是非、ご提案頂いたこの筋書きでストーリーを展開していければと思っております。当方はガッチリした病気設定は苦手なのですが、PL様がなりきりの世界観を考慮して下さり、良い感じの疾患に設定していらっしゃる点もドツボです…。本当にルシアン君が不憫で仕方がなく、粗筋を読むだけで泣きそうになってしまったのですが、ジェイドに捕食されることで彼が最期の希望を見出せるのならば、こんなに光栄なことはありません。ルシアン君の最高傑作になるであろう一枚の絵に、素敵な“好きなもの”をたくさん連ねられるように、此方も誠心誠意善処させて頂きます。また何かご要望や、ご希望のサブストーリー等ございましたらお気軽にお申し付けくださいませ。それでは、本当に深夜までお相手有難うございました。また是非いつでもお越し下さい、素敵な夢を…!)
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