執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ラザロ
んぐっ、…ふふ、こら、やめなさい。
(がしり、と掴んだ手はあっけなく先程の場所へと逆戻りさせた。もはや逃げたということにもならない距離であるが、これでどうかと顔を上げた先には己の期待していた表情は無く、あからさまに気分が下がってゆくのが分かる。どうしたら彼は食欲を取り戻してくれるのか。それだけが頭の中をぐるぐると回っている。やや俯き加減に考え込んでいると突然に顎を掴まれ揺すられる。最初こそは目を白黒させていたものの相も変わらず食欲に飢えた目はしていないが、触れたことから食欲につながるかもしれないと思えば笑みが戻り。揺すられながらまるで子供を宥めるように注意をするその表情は楽し気で。「ウーン、別に心神喪失しているわけではないな。…ただ、私は君を喜ばせたいだけだが。」今更そんなことかと言わんばかりに苦笑を漏らし、それがまるで至極当然かのように述べると、口を開け勢いよく唇を噛んだ。血が一滴二滴と浮かび、紅いつぼみができる。)
__…これでもだめか?
(/ いえいえ、お気になさらず!態々ご訂正ありがとうございます。 )
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