執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ドロシー
まあ、貴女もなのね。…こんなに気が合う人間と出逢ったのは初めてよ(ソファーの背凭れにゆったりと体重を預けつつ、目を閉じながら懐古に浸る。今まで様々な人間とこの屋敷で出会いと別れを繰り返したが、こんなに穏やかな時間を過ごせたのは記憶と辿り限り初めてで。まるでずっと昔からお互いを知っていたような錯覚すら起こして、そんなわけないのに、と一人自嘲気味に微笑んで「そう、なら良かったわ。どうか、一人で屋敷をうろついたりしないでね。貴女はとっても可愛いから、すぐに狙われて食べられちゃうわ」貴女が柔和な雰囲気で接してくれるのは自分だけ、その言葉を聞けただけでほんのりと心が暖まる。満足げに笑みを深めれば、しつこいと怒られそうな念押しをしつつ、やにわにソファーから立ち上がり、すぐ傍にあったキャビネットの引き出しを開け、何かを取り出したようで。再び貴女の隣まで戻ってくると、揃えた膝を貴女の方に向けて距離を詰めて座る。ふと、貴女の右手を手に取り、手首辺りで何やらこそこそ。ちゃり、という小さな金属音の後、マリーシュカの手が離れてその奥から露わになったのは、小さな蝶がワンポイントモチーフの小振りなブレスレット。「…貴女が何処かに行きたい時は、私を呼んで頂戴な」貴女の手首で輝くそれを見ると、まるで予め貴女の為に作られたように思えるほど似合っていて、思わず頬が綻んで)
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