執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>ドロシー
なら、美味しい茶葉を新しく見つけなくちゃ。…実は意外と偏食なのよ、私(ベルガモットのみならず、紅茶そのものに興味を抱いてくれた様子の貴女を見ると、共通の趣味が見つかったような気がして心が弾む。とはいえ、マリーシュカ自身も紅茶に詳しいわけではなく、ベルガモットばかりを好んで繰り返し嗜む一辺倒で。気に入ったものをとことん愛でる姿勢は紅茶の嗜好にすら表れていたらしく、自分でも気づかなかった一面に気付かせてくれた貴女に感謝しつつ、くすりと微かに笑って。エリについて問うた理由、まさか深い意味があるとは思っていなかったために、貴女の答えを聞くとつい自惚れてしまいそうな気持ちになって。貴女のそれはきっと独占欲に酷似した感情で、それはバケモノに向けられるには贅沢すぎる甘い蜜の様。「…駄目よ、正直にそんなこと言ったら。私じゃなかったら、食べられてたわ」にやけてしまう口元を隠すように、両手で顔の下半分を覆いながら、それでも浮ついた声音だけは隠しきれていなくて。それに追い打ちをかけたのは、マリーシュカが齧ったマカロンを貴女も食べる、という行動で。間接キスが云々騒ぐほど初心ではないが、バケモノが口にしたものをそのまま食べるなんて、普通は考えられないのではないだろうか。「…ねえドロシー。貴女、私がヴァンパイアだってこと忘れてないかしら」このまま甘い自惚れに溺れるのはさぞ気持ちがいいだろうが、後々恥をかかない為にもこの場ではっきりさせておこう。ふぅ、と一息を吐いた後に、貴女の表情の機微を窺うようにじぃっと見詰めながら問いかけて)
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