耽溺のグランギニョル【 指名制 / ＮＢＧＬ 】

>マリーシュカ

ね、素敵でしょ？もっと色んな紅茶も飲んでみたいし。
(思い付き、というか自分の自己満足に近い形で提案した事ゆえに彼女がどう反応してくれるのかと少しだけドキドキしていると、それが予想より肯定的なものだったので嬉しそうに顔を綻ばせて。今し方口にしたベルガモットは初めて味わったけれど、紅茶の種類はもっともっとたくさんあるはず。折角なら様々な紅茶を味わってみたい、と希望述べればご機嫌そうに。悪魔─以前彼女から忠告を受けた存在。それだけで今現在その存在に対して敵対心があるせいか、彼女が詳しく語っていくのを曇らせた表情で見てしまっていて。何故その事を聞いたのか、との問いに何処か答えづらそうに口を噤んで。彼女以外の存在に興味を持った、というのもあながち間違いではない。ただ、それよりも大きい、自分の中の違和感。「─…貴女の口から知らない人の名前が出てきたのが、どうしても気になって」いつの間にか自分と彼女だけの世界であれば、とでも願っていたのだろうか。彼女への返答に、自分の言葉ながら何だかな、と感じたりもして。マカロンを食していくその様を思わず暫し眺めていて、一体どう感じてくれるのだろうと期待と不安半々に待っていると、聞こえたのは良い報告。自分が作ったわけではないものの、その言葉を聞いただけでも同じ感覚を共有出来た気がして緩く笑み浮かべ「へへ。ちゃんと美味しく感じるように、心の中でおまじないを掛けたから」なんて彼女の台詞に乗るように返して、彼女が一口食べた跡を追うように、手に持っていたマカロンを同じように一口食べ)