執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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( 静まり返った洋館の一室に突如響き渡った渇いたノック音。ビクリと反射的に振り返って重厚な音を立てて扉が開く様子を警戒心を剥き出しにして見つめていた。ーー向こうから顔を覗かせたのは想像の範疇を遥かに上回る人物……ヒトと形容すべきかその一瞬で思い悩んだのは、不自然な存在感を放つ獣の耳が原因だ。我らとは異なる人種の生物だと、わずかな時間でそこまでの結論に至ることは出来ないが、徐々に速まる心音が、世間離れした己の脳内でさえ処理し切れないこの状況の異常さを充分に物語っていた。拭えない違和感の中戸惑いの色を一切見せない目の前の彼は、むしろ落ち着き払った立ち振る舞いでそばにあった席に腰掛けるよう促した。この数瞬は自分にとって奇妙な出来事でしかなかったが、あまりに激しい温度差から相手に敵意がないことを感じ取っては少し冷静さを取り戻して。とは言えいきなり座れと言われても見ず知らずの、その上人間かどうかすら怪しい男に警戒は解けるはずもなく。その場を動かぬまま訝しげな表情で尋ね )
ーーお前は、何者だ?
(/参加承諾とありがたいお言葉、ありがとうございます……!早速>>21に続ける形で返させていただきました。稚拙なロルと愚息でのお相手となりますが、どうぞ今日いっぱい宜しくお願いいたします。何か問題点などございましたらその都度仰っていただければ改善に努めますので……!)
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