執事長 2018-10-04 22:19:25 |
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>エヴァン
うん、交渉成立。ほら、ぼさっとしないで!(この獲物が完璧に自分の思い通りに動かないことは、先日の出会いで分かっている。だから色好い返事が聞けるかほんの少しだけ不安だったが、貴方が応と言ってくれたのを契機に裏表のない笑みを浮かべて。貴方の脇から手を伸ばすようにして扉を開ければ、とん、と軽く貴方を突き飛ばすように部屋の中へ。至る所にあしらわれた黒いレースに天蓋付きのベッド、やたらと乙女趣味な部屋は男の子である貴方にとっては居心地が悪いかもしれない。自分も部屋に入れば、んーっと伸びをした後にパンパン、と二回柏手を。すると立ちどころに使い魔のコウモリたちがキィキィ言いながら、器用に人間用の食事を運んでくる。暖かいスープにサラダとパン、オムレツといった簡素だけれど湯気の立つ食事がテーブルに並べられる。向かい合うようにして置かれた椅子の一つにすとんと腰掛け、「ほら、約束通りあなたのゴハン。…食べないの?」両手で頬杖をつきながら貴方を見つめる。その表情はまるで、飼い犬が餌を食べるシーンが見たくてうずうずしている少女のような無邪気さで)
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