椿の花。 2018-09-29 23:31:06 |
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④名家令嬢
「あたくしの事を頭の足らないお馬鹿さんだと思うのは御勝手に。但し、其んな事であたくしの自由を奪わないで下さいな。貴方がたと違って暇ではありませんの」
「何故女性は髪を切ってはいけないのかしら。何故女性は足を出してはいけないのかしら。長い裾を引き摺るよりもミニスカートの方が歩き易いと思いませんこと?」
名前 : 京極 雛子(きょうごく ひなこ)
性別 : 女
年齢 : 17
容姿 : 胸までの艶やかな黒髪は束髪にされ桔梗色のリボンで結われている。だがそれは両親の用意した鬘であり、持って生まれた自毛はこの時代まだ忌避されがちなボブカット。くりくりとした丸い大きな目に、負けん気の強そうな黒い瞳。女性としては未熟な身体付きであるものの、矢張り血がものを言うのか身長だけは平均よりも高めな恵まれた体格。普段は振袖、もしくは女学生らしい袴姿でそれらしく澄ましているが、街へこっそり出掛ける時は親に内緒の行き付けの服屋で粋なワンピースに身を包みクロッシェを被って何処ぞのモガのような出で立ちをしていたり。
性格 : 明朗快活で跳ねっ返りなお嬢さん。己が世間知らずの箱入り娘と見られる事を重々承知しており、またその事実を受け止めた上で尚、有り余る知的好奇心のもと学校や家では教えて貰えない"何か"を求めてあちらこちらを駆け回る。自立というものに憧れを持ち、そこから派生して職業婦人なるものに多大な憧憬を抱く。一度決めた事は決して変えず、それが長所でもあり短所でもある。職業婦人やモガへの憧れから断髪したのもその一環。
備考 : 軍人を多く輩出する名家京極の生まれであり、上には兄を三人持つ末子。年の離れた兄達は皆既に成人済みであり、軍人としてエリート街道を進んでいる。己も又男であれば軍人になるべくして父の厳しい寵愛を受けただろうが、生憎女の身であったが為に一切の関心を寄せられず育った。対して母と侍女からは蝶よ花よとかしづかれ、京極の生まれとは思えない程武術とは縁遠い。女学校では嫁入り修行のような授業、屋敷では刻々と政略結婚へのレールが敷かれていく中で元来我の強い娘は前々から膨らませていた"屋敷の外"への憧れを爆発させ、両親になんの相談もなく断髪に踏み切った。結果、数ヶ月自室へ軟禁されたものの非難の嵐やぶたれた頬の痛みも気にせず、今でも隙を見つけては街へ探索に出掛けている。それらの自由な行動は勿論持ち前の好奇心からでもあるが、近い内に縁組が決められると勘づいており、嫁入りして仕舞えば愈々望まぬ生活への覚悟を決めなければならないと分かっている為。
美しい姫君だなんてお上手ですわね。お褒め頂き有難く存じますけど、あたくしは生憎姫君なんて性じゃありませんのよ。それと、自己紹介が遅くなってしまって御免遊ばせ。考え出すと止まらないのはあたくしの悪い癖かしら。ええでも、その割に内容が薄いだなんてどうか仰らないで下さいな。_さて、此処迄つらつら書き連ねましたけれども椿の君に相応しい人間に仕上がって居りますかしら?不備が在れば御指摘お願い致します。
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