朽ち果てる時迄。　／　人数制限有

やあや御覧頂き至極僥倖。案内人の椿と申す、刹那の時間であるが宜しく頼む。
さて其れでは覗きおかれた皆々様に、此処の趣旨をお伝え致そう。耳をよおく立ててお聞き為され、一度しか云わぬ故に。
此処は行動心情描写よりも話し言葉を優先したい人向けの場所として立てた＿＿らしい。なに、正式な事を聞いて居らぬがそうと聞くでなあ、そうなんだろう。
無論描写をするななど云わぬよ、安心してくれ。但し己の口から紡ぐそれを重要視してくれれば此方としては何も言うまい。偶にはこんな場所があっても良いだろう？
っと、云い忘れるところだった。俗に豆ロルと呼ばれる物を御存知か？済まないが彼れは勘弁して頂こう、雰囲気も重視したいんだ。ふふ、欲張りと思うか。
さて次に、世界観とやらを紹介しておこうか。＿＿おや、苦しそうな顔をして居るな。でも未だお喋りは禁止だ、もう暫し我慢してくれ。
時代は大正迄遡る。…そう言えば平成の世ももう終わりが近いそうだ、御存知か？あゝ、無駄口は禁物か、此れは失敬。諸君は大正の時代を生き抜く少年少女だ。以上！
…目的？趣旨は先程説明しただろう？真逆人生は目的さえ達成すれば終わりと思っておるまいな、此処に終わりなどは無い。好きに日々を過ごすと良い、その傍らで私は諸君の言葉を聞かせて貰うとしよう。

其れでは募集要項を下記に記そう。私？私は喋り疲れたでな、諸君が見ている合間位は茶でも飲ませてもらおうか。


▽募集要項

①大日本帝国陸軍／男

②大日本帝国海軍／男

③文豪／男

④名家令嬢／女

⑤医師／女

⑥役人／女

＿＿＿ん？何、もう見終わったのか。早い、余りにも早すぎる。折角の私の直筆なのだ、もう少しゆるりと御覧に…うむ、うむ。早くしろと云わんばかりのその視線確と受け止めた。
因みに此処の主は誰なのかと、…あゝ何だったかなあ。ええと、そうだ、確か役人だとか云っていた。思い出せた私を褒めてくれ。

さてと、後は約束事だな。
先ずは此の場所を提供してくれている場の決まり事に準ずるように。
次に声を掛ける際は君の声、将又中の声何方であれ構わんが、名前に花の名をつけるように。
恋愛を目的とはしていないが、まあＮＬを推奨している。あくまでの話だ、聞き流しても構わん。
君自身とそれを動かす何かの感情は決して連動する事のないように。我等は人形に過ぎぬだろう、どんな人で在ろうと割り切れ。特に此処の主はよおく喧嘩を売ってくるからなあ、気を付けた方が良いぞ。＿＿あっ、今のは此処だけの話にしてくれるな？な？


ふう。長々と話したが分かったか？
物語が動き出せば止まらない、其れを心しておけよ。では声掛けも好きにすると良い。私は此の辺で、他にも仕事があるからなあ。会いたければ呼んでみろ、直ぐに会いに行ってやるさ。






▽募集開始

(/今晩は、お初に御目に掛かります。浪漫溢れる世界観、何より主様の軽快な喋りに惹き込まれて仕舞いました。どうぞ③の名家令嬢の予約させて下さいませ)

(／初めまして、夜分遅くに失礼いたします。主様の魅力溢れる語り口と世界観に惹かれ、ぜひとも参加させていただきたく思い声掛けいたしました。
つきましては、「 ⑤医師 」の予約をお願いしてもよろしいでしょうか。ご検討よろしくお願いいたします。)

>黄い牡丹様、烏瓜さま

（／纏めてのお返事となってしまい申し訳御座いません。お声掛け、お褒めの言葉を頂き嬉しい限りです。④の名家令嬢と⑤の医師でしょうか、畏まりました。3,4日程の提出期限を設けますので、期間内の提出をお願い致します。）

（／何方もいらっしゃらない様ですので、今一度募らせて頂きますと共に、此方の説明不足にて書き込みづらい所も有りましたかと思いますので、ご質問等も御座いましたらご気軽に如何ぞ。ｐｆに関しては様式を問いませんので、皆様のお好きな様に作って頂ければと思います。）

お初にお目に掛かります、主様。
最初から最後迄あまりに巧みなお喋りだったものですから、背後共々すっかり惹き込まれて仕舞いました。どうかあたくしを物語の紡ぎ手の一人に迎えて下さらないかしら。御検討の程宜しくお願い致しますわ。

＞撫子の君

此れは此れは美しい姫君が一人迷い込んだかと思いきや…否、自ら選び取って呉れるとは何とも嬉しい事だ。いらっしゃい、此処で誰が何と言おうと私は君を歓迎しよう。独りで紡ぐにはちと寂しい、共にと云う其の申し出確と、確と。扨、で在れば出来うる限り君の事をもっと詳しく、＿＿ははっ、急いては事を仕損じると申すが少し位焦りもせねばみすみすと流す故に、…頼むよ。

④名家令嬢


「あたくしの事を頭の足らないお馬鹿さんだと思うのは御勝手に。但し、其んな事であたくしの自由を奪わないで下さいな。貴方がたと違って暇ではありませんの」

「何故女性は髪を切ってはいけないのかしら。何故女性は足を出してはいけないのかしら。長い裾を引き摺るよりもミニスカートの方が歩き易いと思いませんこと？」


名前 : 京極 雛子（きょうごく ひなこ）
性別 : 女
年齢 : 17

容姿 : 胸までの艶やかな黒髪は束髪にされ桔梗色のリボンで結われている。だがそれは両親の用意した鬘であり、持って生まれた自毛はこの時代まだ忌避されがちなボブカット。くりくりとした丸い大きな目に、負けん気の強そうな黒い瞳。女性としては未熟な身体付きであるものの、矢張り血がものを言うのか身長だけは平均よりも高めな恵まれた体格。普段は振袖、もしくは女学生らしい袴姿でそれらしく澄ましているが、街へこっそり出掛ける時は親に内緒の行き付けの服屋で粋なワンピースに身を包みクロッシェを被って何処ぞのモガのような出で立ちをしていたり。

性格 : 明朗快活で跳ねっ返りなお嬢さん。己が世間知らずの箱入り娘と見られる事を重々承知しており、またその事実を受け止めた上で尚、有り余る知的好奇心のもと学校や家では教えて貰えない"何か"を求めてあちらこちらを駆け回る。自立というものに憧れを持ち、そこから派生して職業婦人なるものに多大な憧憬を抱く。一度決めた事は決して変えず、それが長所でもあり短所でもある。職業婦人やモガへの憧れから断髪したのもその一環。

備考 : 軍人を多く輩出する名家京極の生まれであり、上には兄を三人持つ末子。年の離れた兄達は皆既に成人済みであり、軍人としてエリート街道を進んでいる。己も又男であれば軍人になるべくして父の厳しい寵愛を受けただろうが、生憎女の身であったが為に一切の関心を寄せられず育った。対して母と侍女からは蝶よ花よとかしづかれ、京極の生まれとは思えない程武術とは縁遠い。女学校では嫁入り修行のような授業、屋敷では刻々と政略結婚へのレールが敷かれていく中で元来我の強い娘は前々から膨らませていた"屋敷の外"への憧れを爆発させ、両親になんの相談もなく断髪に踏み切った。結果、数ヶ月自室へ軟禁されたものの非難の嵐やぶたれた頬の痛みも気にせず、今でも隙を見つけては街へ探索に出掛けている。それらの自由な行動は勿論持ち前の好奇心からでもあるが、近い内に縁組が決められると勘づいており、嫁入りして仕舞えば愈々望まぬ生活への覚悟を決めなければならないと分かっている為。




美しい姫君だなんてお上手ですわね。お褒め頂き有難く存じますけど、あたくしは生憎姫君なんて性じゃありませんのよ。それと、自己紹介が遅くなってしまって御免遊ばせ。考え出すと止まらないのはあたくしの悪い癖かしら。ええでも、その割に内容が薄いだなんてどうか仰らないで下さいな。＿さて、此処迄つらつら書き連ねましたけれども椿の君に相応しい人間に仕上がって居りますかしら？不備が在れば御指摘お願い致します。