23876 2018-09-07 17:41:10 |
通報 |
そんときはどんまい。けど、言うてお前の料理レトルトに負けたこと一回も無ェし、何なら家の母親より旨いから問題ねーべ。
( はっきり言うと何故貴方が己に料理を提供してくれているのか分からない、貴方の料理は旨いしきっと己を想ってのことだから断る事などしないが。さて、斜め上から評価を聞く貴方は此方に視線を向けない、己も目線はカレー、しかし笑いを絶やさずに言えば、何故か最後が訛るのが恥ずかしかった。しかしそれにしても、貴方の己は持たぬ才能が悔しい所、素直に凄いと思ってるのに対抗心が沸く、勝てる筈が無いのに。 )
うえ、さーせーん。
( 小声で言ったが貴方には聞こえているだろうか。何かと貴方は物事に対し熟考する事が多く、己の話も上の空何て事は日常茶飯事、貴方とつるむ友人方も己と同じような事を思うのだろう。彼奴は己が癖に気付いていないとでも思っているかもしれないが、一応中学からの付き合いなのだからこれくらいは知っていて当然、それに比べて貴方の不服そうな表情はいつまで経っても馴れることは無い、だが案外温厚な貴方だ、ちらちらと幾度か見やれば「 大和ォ、俺ずっと思ってたけど、それしわ増えんぞ。」何て喉を鳴らしながら空気を変えるべくして笑ってやる、暗い空気ならば茶目っ気あるピエロにでも変身してやっても良い!と思う辺りが己の性格の偽善染みた嫌な所。
そうこうしている間にも貴方も皿を白くしていた。合わせてごちそうさま と手を合わせれば、すくりと立ち上がる貴方、何も言わずに己の皿も回収しようとする辺りに親による躾の良さが感じられた。「 あ、俺も手伝う。」と、咄嗟に出た言葉、後々己の生活能力の低さも効いてきそうだがまあ良しとして、キッチンへと着いていこうか。 )
トピック検索 |