見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ/オベロン
ごめ、____いやでも、先に仕掛けたのは王様で、
(べしゃり、と潰れた音がしそうな程に王様は薄っぺらで…ひゅっと息が漏れる音はまるで最期の時を待つ蟲のようで。手首に回った冷たい指は余っていて、眼前の瞳は人ではなくて、まるで答え合わせをするように王様が人間でないことを悟る。体重をかけないよう腹部を跨いで膝立ちになったなら、王様の闇色の髪を見下ろし…「王様、寒かった?ごめんね、嫌な夢とか見てないといいけど」、体温が冷えていて、布にくるまっていて、寝苦しかっただろう。本能は不満気に唸る目の前の存在を生者として否定しているのに、本質が目の前の王様を居候と同じくらい甘やかしたくなってしまっていて、少しだけ躊躇うように震える指先でソファーに散らばったままの細い髪を梳いて)
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