見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
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>>アンリマユ
(小走りだったはずの足が思っていたよりずっと早く回転していたようで、短い息切れの音と額に滲んだ汗が気持ち悪い…少し擦り切れた踵をズルように足を止めて、自販機の前に立って…視線を下に落として、その違和感の正体に気がついた。なんで、ここに、誰かの…靴と、荷物と、それから…違う、これは、連れ去られた痕。ひゅっと喉が鳴って、でも、見て見ぬふりなんて出来なくて…助けられるような力も、何も無いくせに。は、は、と浅い呼吸を繰り返したまま、そっと自販機を離れて____真っ暗な路地裏、目を慣らそうと細めながら、そっと影から奥を見据えるように顔を覗かせ)
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