見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
|
通報 |
>>アンリマユ
___つれないなぁ、どうせなら一緒に沈んでしまえば良いのに。そうしたら、君も彼女も望みを叶えて大団円だったじゃないか。屍を抱えて戻ったところで、誰も君を責めやしないだろう?此処での秘め事なんて、誰も見ちゃいないんだから
(見届けるものがある、と、そう言った相棒の背中を見据えて…口から飛び出たのは、自分の言葉じゃなかった。ぱち、と弾かれるように眠たげな瞳に水面の月明かりを映して、手を引かれるように冷たい水の中へ…奈落の底、果てのない闇、そこに至るには…まだ早い、光に向かって歩けばいいと言ったのは誰だったか。今此処で、貴方の目の前で、終わるつもりは最初からない、けど…役者は先輩で、観客は貴方達で、自分は裏方で…貴方が見たい未来に自分はいないのでは。「ね、アンリマユさん。花火しないと、いっぱい持ってきたから」、貴方の元へ行きたいけれど、手招く声も、脚を掴むような冷たい感触も、全部貴方が見て聞く世界なら…拒むのは惜しい。ぐらりと揺れた視界、ぽちゃ…と小さい音と共に背中から呼ばれるままに水の中へ)
| トピック検索 |