見習いマスター 2018-09-02 23:37:37 |
|
通報 |
>>アンリマユ
(少しずつ空が暗くなる、ヒヤリとした空気が肺を満たす、少しずつ少しずつ、昼間の鮮やかな王様の仮面は夜の帳を下ろし、一番最初に出会った姿に。怖くは無い、だからといって無条件に信用してはならない相手だと本能が叫ぶ、それでも、それでも…最後の最後で、王様はひねくれたまま“どうせまた会うよ”と言った。ぱあっと顔を綻ばせた後、先を歩き出した背中を小走りで追いかけて…「…どっちもおうさまなんだね」と笑う。今の黒くて嫌味っぽくて皮肉っぽくてちょっぴり怒りん坊の王様も、茶目っ気たっぷりにウインクしてみせた王様も、認めて、飲み込んで、何故だか魔術師の本能が“このヒトは未来の敵で味方”だと叫んでいるから…それが何よりも、約束された再会の証拠だと信じて)
| トピック検索 |